京阪電気鉄道は大津線(京津線、石山坂本線)開業100周年記念の一環として、京阪本線特急色を再現した600形車両を26日より石山坂本線にて運行開始する。

260型や300型の車体色だった京阪本線特急色を再現した600形車両

京阪本線特急色は、大津線の近代化を象徴する存在として長く活躍した260型や後継の300型がまとっていた車体色。今回、600形車両1編成(603・604号車)でこの車体色が再現される。10月27日には、石山寺駅~坂本駅間で臨時列車を運転し、撮影会も予定されている。臨時列車は近江神宮前駅10時3分発、四宮駅11時47分着の列車と、四宮駅13時8分発、坂本駅14時12分着の上下各1便。撮影会は四宮車庫にて1時間程度実施される予定だ。

マンダリンオレンジとカーマインレッドの京阪本線特急色で親しまれた260型と300型はいずれも戦後生まれで、一時は大津線を運行する車両の過半数を占めるほどの活躍を見せた。260型は1957(昭和32)年から26両が製造され、京津線ではおもに2両編成の急行として運用された。すべて廃車になったのは1997年。後継の300型は1965年から8両が製造され、京津線では急行や準急に運用された。1984年に全車両が廃車となっている。