現行の第3世代iPad

10月発表との噂のある7~8インチサイズの小型iPad、通称「iPad mini」。この製造メーカーとして、従来からのFoxconnだけでなく、Pegatronが選定されたという報道が出てきている。PegatronはCDMA版iPhone以降、Appleからの製造委託を受けていることが知られているが、分散体制で製造を行うことにより、今後見込まれる大きな需要に向けた準備が進みつつある。

この件は台湾Economic Daily Newsが報じたもので、9 to 5 Macが紹介している。それによれば、現在iPad生産をすべて受注しているFoxconnだが、iPad miniでは全数量のおよそ50~60%をPegatronへと移管することが計画されているという。記事の論調ではFoxconnにとって痛手であることが強調されているが、部品調達のマルチソース化を進めるAppleにとって製造工程がボトルネックになることは避けるべき事態。さらに四半期あたりのiPadの販売台数が2,000万台に近付く現状において、その製造数量の半分を別拠点へと分割するのは理にかなった動きだと思われる。