電子書店パピレスが運営する電子貸本サービス「Renta!」は、『僕と彼女の×××』と『白竜LEGEND』計2作品の第1巻が無料で読めるキャンペーンを実施している。

『僕と彼女の×××』(マッグガーデン刊)

『白竜LEGEND』(日本文芸社刊)

『僕と彼女の×××』

森永あいによる『僕と彼女の×××』は、男女で中身が入れ替わってしまった上原あきらと桃井菜々子と、2人の親友である千本木と椎名の4人による四角関係を描いた男女交換ラブストーリーで、『月刊コミックアヴァルス』にて2001年~2011年の10年間にわたって連載されていた作品。"男女で中身が入れ替わる"という設定は、映画『転校生』をはじめ、幾度となく使われてきた王道設定だが、そこは森永あい作品。類稀なギャグセンスと複雑な四角関係をエッセンスに新世紀型の愛憎悲喜劇が描かれ、"王道"を"独自"の作品に昇華させている。超草食系男子の主人公と超肉食系女子は入れ替わり、女子が男子の体でやりたい放題、男子は女子の体で悩みまくりという逆の展開、そのうちにお互いがしっくりきてしまいお互いの親友に惚れられてしまうという二重カオスな展開も○。『山田太郎ものがたり』と並んで、森永あいの代表作に挙げられる作品である。

白竜LEGEND

原作:天王寺大、画:渡辺みちおによる伝説のアウトローヤクザ劇画『白竜』の第2章。構成員わずか数十人の弱小組織「黒須組」の若頭・白川竜也――人呼んで"白竜"は、東京の暴力地図を塗り替えるべく巨大組織に果敢に挑んでいく。常に一歩先を行く男・白竜の知略と才気はもちろん、クールとダンディズムを極めた魅力は新章でも健在。組同士の抗争に納まらず、大企業や政府との癒着など、現実の黒社会の事件簿を下地にしたストーリーがあり、話の構成も実によく練られている。渡辺みちおの劇画的タッチも物語のリアリティを引き出すことに成功しており、画力、構成、ストーリー、キャラとすべてにおいて楽しめる『週刊漫画ゴラク』の看板マンガ。同誌の公式サイトで謳っているキャッチコピー「本物の漢たちに贈るエンターテイメント!」に相応しい作品だ。

キャンペーン期間は10月1日まで。作品を読むには会員登録が必要となる。