Appleは12日(現地時間)、10月にiTunesのリニューアルを行うことを発表した。同日開催されたスペシャルイベントでは、UIのシンプル化や新しいミニプレイヤー、iCloudとの統合強化、iTunesのリニューアルといった新バージョンの機能がデモンストレーションされている。

ニュースリリースの中で同社シニアバイスプレジデントのEddy Cue氏は、「私たちは音楽を愛しているからこそiTunesを作りました。シンプルなデザインで音楽を最前面に出すことにより、その基本に立ち返るのです」と述べている。

新しいiTunesで刷新されるiTunes Store

新しいiTunesでは、ライブラリ表示も変更され、よりシンプルなUIにより音楽やテレビ番組、動画などのお気に入りのコンテンツを簡単に探すことができるという。またミニプレイヤーも新しくなり、検索が行えるようになる。iCloudとの統合も強化され、購入したコンテンツをiOSデバイスやApple TVと共有できるだけでなく、TV番組や動画をどこまで再生したかもクラウドを通じて同期できるという。

iTunes Store/App Store/iBookstoreも刷新され、よりシンプルなUIとなるほか、試聴・プレビューの履歴がiCloudに保存される。なお、90秒間の試聴中は、ストア内の他のページに移動しても再生が途切れずに聞き続けることができるようになる。

iOS 6をサポートするバージョン10.7はすでに公開

なお、10月のリニューアルに先立ち、同社のWebサイトでは現時点での最新版となるあージョン10.7が公開されている。これはiTunesにiOS 6のサポートを追加するもの。ただし記事執筆の12日午前7時現在、ソフトウェア・アップデートやiTunesのアップデートの確認では同バージョンは認識されず、iTunesのWebページから直接ダウンロードするしかないようだ。

バージョン10.7はiTunesのWebページから入手可能