八千代銀行は12日から、顧客が安心して利用できるようATMタッチパネル画面に光触媒抗菌フィルムを貼付する試みを、川崎市内4店舗にて開始している。

この試みは、インフルエンザの拡散や病原性大腸菌O157などによる食中毒の発生などを背景に、近年高まっている抗菌志向への対応策の一環として取り組むもの。

対象店舗

  • 登戸支店(川崎市多摩区) : ATM4台のうち1台

  • 稲田堤支店(川崎市多摩区) : ATM4台のうち1台

  • 新百合ヶ丘支店(川崎市麻生区) : ATM3台のうち1台

  • 久地支店(川崎市高津区) : ATM3台のうち1台

なお、光触媒抗菌フィルムを貼付しているATMには、ポスター及びステッカーの表示を行う。

光触媒抗菌フィルムの概要

  • 貼付する光触媒抗菌フィルムは、同行の取引先である末吉ネームプレート製作所が、富士通の所有する知的財産(開放特許)「チタンアパタイト」の技術導入により開発した抗菌塗料「SNP-α」を使用して製品化したもの。同フィルムをATMに貼付することにより、抗菌効果に加え、後方等からの覗き見防止効果も高まるという。また同塗料は、2010年度に川崎市が市内の優れた工業製品・技術に対し、その価値を高め、広めていくブランド化支援として推進している「川崎ものづくりブランド」の認定を受けている。

同行は、今回の光触媒抗菌フィルムの試行貼付に対する顧客の意見や評価などに基づき、貼付するATMの拡大を検討していくという。このたびの取り組みは、川崎市、取引先及び同行が連携を深めるなかで具体化したものであり、同行は今後とも自治体との連携・協働により、自治体が実施する諸施策との連動性を高め、地元の中小企業の顧客に向けたサポートを行い、地域金融機関として地域との共存共栄を目指していくとしている。