ハーマンインターナショナルは9月1日、Hi-Fiスピーカー「New Project EVEREST」として「DD67000」と「DD65000」を発表した。発売は10月上旬を予定している。価格は、DD67000が315万円で、DD65000が252万円(いずれも1本)。

「Nwe Project EVEREST」の「DD67000」。カラーはローズウッド(左)とメープル(右)の2色

DD67000は、2006年にJBLの60周年記念モデルとして発売された「Project EVEREST DD66000」の後継モデル。DD65000は、そのバリエーションモデルだ。いずれも3Way・4スピーカーのシステムで、38cmウーファーを2本と、中高域用の10cmコンプレッションドライバー、超高域用の2.5cmコンプレッションドライバーを搭載している。

新ユニットとネットワーク

従来機からの大きな変更点は、ウーファーの刷新だ。従来モデルでは、振動板の素材にパルプコーンを使用する「1501AL」ユニットが採用されていた。DD67000が採用しているウーファーユニットは「1501AL-2」。1501ALでは振動板にピュアパルプコーンを使用していたが、1501AL-2の振動板は3レイヤーサンドイッチコーンを採用。3レイヤーサンドイッチコーンは、ピュアパルプスキンの間にインジェクションフォームコア材を注入し硬化させたものだ。分割振動を抑え、大振動にも耐えるパルプコーンの長所に、さらに高い解像度とスピード感をプラスしている。また、エッジ部分には、耐久性と軽さを兼ね備えたアコーディオンプリーツポリコットンが採用されている。

この新ユニットの能力を120%発揮させるためにキャビネットも変更されている。インナーバッフルにバーチプライウッドを採用。剛性が高められている。また、バッフル表面をカーボンファブリックで覆うことで、ノイズやカラーレーションの発生を抑えている。

「DD67000」のシステム詳細図

中高域用のコンプレッションドライバーは「476Be」で、超高域用のコンプレッションドライバーは「045Be-1」。この構成は、DD66000と同じだが、045Be-1には改良が加えられている。045Be-1では、超高音域での位相干渉による出力の低下と歪の発生を抑えるために、特殊形状の3スロット環状フェーズプラグが使用されている。DD66000では、この部分の素材には樹脂が使用されていたが、DD67000では、マグネシウム合金となり、超高域再生能力が向上している。

バリエーションモデルの「DD65000」

DD65000では、ウーファーは「1501AL-1」を採用。こちらは、振動板にファイバーコンポジットパルプコーンを採用している。ファイバーコンポジットパルプコーンは、パルプにグラスファイバーや特殊強化繊維を混ぜ込んだもの。

中高域用のコンプレッションドライバーは「476 Mg」で、超高域用のコンプレッションドライバーは「045 Mg」だ。DD66000やDD67000のコンプレッションドライバーでは、振動板にはベリリウムが使用されていたが、こちらはマグネシウム合金が使用されている。

なお、「New Project EVEREST」は、11月2日~4日に東京国際フォーラムで開催される「2012東京インターナショナルオーディオショウ」の同社ブースで展示・試聴が行われる予定だ。