日本フィルハーモニー交響楽団によるチャリティコンサートの様子(2009年10月)

宇部興産は10月7日、日本フィルハーモニー交響楽団(日本フィル)を山口県宇部市に招き、「VIVA! クラシック-渡辺翁記念会館開館75周年記念 第5回宇部興産グループチャリティーコンサート」と「ふれあいコンサート」を開催する。これは同社が企業理念「共存同栄」に基づく地域との共生をめざし、「音楽を通じた地域文化振興への貢献」を目的に毎年行っているもの。

今年の「宇部興産グループチャリティーコンサート」は、新進気鋭の若手女性指揮者である三ツ橋敬子さんを招く。人気・実力ともに日本を代表するピアニストである小山実稚恵さんの演奏を交え、昨年の来場者アンケートで多くの希望が寄せられたモーツァルトの曲を演奏する予定だ。

また、今回は特別に一般的に非公開で行われる本番前のゲネプロ(最終リハーサル)に、市内の小・中学生約500名(保護者・引率者含む)と、宇部総合支援学校等に在籍する障がい児約50名(保護者・引率者含む)を、それぞれ無料招待するという。さらに、日本フィルと三ツ橋敬子さん、小山実稚恵さんの協力のもと、コンサート当日、地元FM局(FMきらら)でライブ放送が行われる。

コンサート前日の10月6日には、入院患者に日本フィル団員が奏でる生の音楽に触れてもらおうと、昨年に引き続きアクトビレッジおのと宇部興産中央病院、山口大学医学部附属病院で「ふれあいコンサート」を開催する予定だ。

今回のコンサートには「VIVA! クラシック 渡辺翁記念会館開館75周年記念」の冠がついているが、これは会場となる渡辺翁記念会館が開館してから今年で75周年を迎えるためだ。渡辺翁とは宇部興産の創業の祖である渡辺祐策のこと。生前の業績をたたえる事業の1つとして、1937年7月に渡辺翁記念会館が開館した。そこで、宇部市がこの秋企画する「VIVA! クラシック」と銘打ったクラシック音楽イベントに協賛するかたちとなった。

開場13時20分、開演14時、終演予定16時。入場料は全席3,000円で、料金のうち2,000円はこれまで同様に地域の音楽文化向上のために音楽関係諸団体へ、残り1,000円は昨年の東日本大震災の被災地域へ宇部市民の復興支援金としてそれぞれ寄付される予定という。入場券の発売は9月9日から。

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