Windows 8で採用される新しいユーザーインターフェイスについて、現在「Metro」または「Metroスタイル」といった表現が用いられているが、これが間もなく廃止され、新しい名称になることが示唆されている。複数のメディアが報じている。
Windows Phone 7を含め、Windows 8の開発フェイズで過去数年にわたって用いられてきた「Metro」という名称だが、Microsoft内部ではこの名称の利用をすでに止め始めており、間もなく新しい名称での置き換えを検討しているという。ZDNetによれば、すでに何人かの関係者からこの話が漏れ聞こえてきており、理由の1つとして「Metro」という名称を利用することによる将来的な商標権問題の可能性を回避することがあるという。ただMicrosoft広報からの公式コメントによれば、今回の名称変更計画の存在を認めつつも、訴訟関連が理由ではないという。また「Metro」という名称はあくまで開発中のコードネームであり、製品のローンチにあたっては別の名称を使用する可能性があることも示唆している。
Metroという名称はこれまでずっと公式の場でも使用されてきており、これ自体が開発コード名だというのも初耳だ。しかもすでに何度もメディアを通じて「Metro」という名称で露出を続けており、突然この名称を排してリブランディングを行う理由が腑に落ちない。The Vergeによれば、「Microsoftがある重要な欧州内のパートナーとの協議で"Metro"という名称の利用を止めることを決定した」という内部メモのリークがあり、今週内にも正式決定されるという。新しい正式名称としては「Windows 8スタイルUI (Windows 8 style UI)」が挙がっており、もしこれが事実だとすれば週末ないし週明けにも何らかの動きがあるだろう。