Appleは11日付けで、同社の無線LAN設定ツール「AirMacユーティリティ」(米国では「AirPort Utility」)を、同日発表された新型「AirMac Express」ベースステーションに対応させるアップデートを公開した。このバージョンアップでは合わせて、最新のバージョン6系列でIPv6の設定が行えるようになっている。

このたび公開されたのは、最新のバージョン6系列の「AirPort Utility 6.1 for Mac」と、ひとつ前のバージョンの系列にあたる「AirPort Utility 5.6.1 for Mac」「AirPort Utility 5.6.1 for Windows」の3つ。いずれもこのアップデートにより新型「AirMac Express」ベースステーションを設定することが可能になり、また「AirPort Utility 6.1 for Mac」ではバージョン6公開時に非対応となっていたIPv6の設定が可能になったほか、バグ修正も行われている。

11日に発表・発売された新型「AirMac Express」ベースステーション

この無線LANユーティリティについては、2012年1月にバージョン6.0が公開された際にIPv6がサポート外となっており、IPv6を推進する関係者からは批判の声も上がっていた(その時点でもバージョン5.6は入手可能で、IPv6を利用する場合はバージョン5.6で管理することとされていた)。今回のバージョンアップにより、最新バージョンのユーティリティでIPv6が扱えないという状態は解消されたことになる。ただしバージョン6に対応しない古い世代のAirMac機器を利用する場合は、今後もバージョン5.6が必要だ。

なお、11日から12日にかけて、AirPortユーティリティ/AirMacユーティリティ以外にも多数のアップデートが公開されている。詳細は下記の記事などをご参照いただきたい。