東急リバブルは、東急沿線の住宅地および中古マンションの価格動向を半期ごとにまとめた「東急沿線」定点観測データ・第2回調査結果を発表。住宅地・中古マンションともに、下落幅はわずかな範囲にとどまったことが分かった。
東急沿線の住宅価格、マンション価格は維持傾向
「東急沿線」定点観測とは、同沿線に特化した住宅地・中古マンションの定点観測。沿線における標準的な住宅地33地点、中古マンション34地点を観測ポイントと定め、その周辺の同種同等の不動産取引成約事例を収集。東急リバブル鑑定課の不動産鑑定士が適正な補正を行い、算出した標準的な価格の推移をまとめたもの。
第2回調査(平成23年10月~平成24年3月の価格変動率)では、住宅地の価格平均が前期比△0.9%、前年比△2.2%。中古マンションの価格平均が前期比△0.7%、前年比△2.4%となり、住宅地・中古マンションともに前期比・前年比で下落するも、下落幅はわずかな範囲にとどまっていることが分かった。
川崎市の住宅価格は下落幅が比較的小さい
住宅地価格は、平均で前期比△0.9%(前回△1.3%)、前年比△2.2%(前回+0.2%)。震災による買い控えおよび経済環境の悪化により土地取引が停滞し、地価は弱含みだったが、今年に入り取引量は回復の動きを見せている。
武蔵小杉駅では下落幅はわずかな範囲にとどまっている。駅前再開発等の影響から、川崎市の下落率は比較的小さい。
中古マンション平均価格は、前年比で値上がりした駅も存在
マンション価格は、全34地点平均で前期比△0.7%(前回△1.6%)、前年比△2.4%(前回△0.3%)。震災による買い控えおよび経済環境の悪化を受け、マンション価格は住宅地と同様に弱含みで推移し、前年比では住宅地よりも下落幅がわずかに大きくなった。
ただし、武蔵小杉駅では前期比上昇、溝の口駅で前期比横ばいのポイントがある等、今年に入ってからの取引量回復の動きにより、前期比では住宅地よりも下落幅が縮小していることが分かった。
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