JVCケンウッドは10日、密閉型インナーイヤーヘッドホン「HA-FXD80」「HA-FXD70」「HA-FXD60」「HA-FRD60」の4モデルを発表した。HA-FRD60を除く3モデルが6月上旬発売で、HA-FRD60が7月上旬発売。価格はいずれもオープンで、推定市場価格はHA-FXD80が7,000円前後、HA-FXD70が5,000円前後、HA-FXD60が4,000円前後、HA-FRD60が4,500円前後となっている。

「HA-FXD80」

「HA-FXD70」

「HA-FXD60」

「HA-FRD60」

エンクロージャーの先端にドライバーユニットを直接固定

新製品はいずれも、エンクロージャー(音響筐体)の先端にドライバーユニットを直接固定する「ダイレクトトップマウント構造」を採用することで、音響特性の向上が図られている。これにより、従来方式よりドライバーユニットの性能を引き出せるようになっており、低域から中高域まで解像感のあるサウンドを実現。

また、5.8mm径という小型サイズで広帯域再生を実現する独自技術"マイクロHDユニット"の振動板には、カーボンナノチューブ素材を採用した。アルミニウムの半分の軽さで鋼鉄の20倍の強度を有する最先端素材であるカーボンナノチューブを用いることで、応答性や切れのあるサウンド再生が可能となっている。

HA-FXD80とHA-FXD70では、高剛性のステンレス素材を用いた"メタルエンクロージャー"を採用。エンクロージャーの不要な振動が抑制され、中高域のクリアかつ伸びのあるサウンドを実現した。

さらに、HA-FXD80では比重の大きなブラスリングを内蔵する"デュアルシリンダー構造"を採用し、不要な振動を抑えるとともに、臨場感も向上している。

高剛性ステンレスを用いたメタルエンクロージャー構造

HA-FXD80で採用されているデュアルシリンダー構造

共通仕様としては、型式がダイナミック型、出力音圧が102dB/1mW、インピーダンスが20Ω、最大許容入力が150mWとなっている。再生周波数帯域はHA-FXD80が8~25kHz、HA-FXD70が10~25kHz、HA-FXD60とHA-FRD60が10~24kHzだ。

コード長はいずれも1.2mで、プラグはHA-FRD60を除く3モデルが24金メッキL型の3.5mmステレオミニ、HA-FRD60が24金メッキL型4極の3.5mmステレオミニとなっている。重量はHA-FXD80が約8.5g、HA-FXD70が約10g、HA-FXD60とHA-FRD60が約5.3gだ。

HA-FXD60とHA-FRD60はサウンド性能が同じだが、HA-FRD60はケーブル中程にマイク付きリモコンが備えられている。リモコンでは楽曲の再生・一時停止のほか、スマートフォンの通話応答などを行うことが可能だ。

なお、いずれもモデルもS、M、Lと3サイズのイヤーピースが1セット(2個)ずつ付属している。

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