NPO法人日本ハウスクリーニング協会では、北里環境科学センターの協力の下、 2012年の花粉飛散シーズンに、網戸に花粉などの汚れがどの程度付着しているかを調べる「網戸残留花粉の実態調査」を実施。 1月下旬、3月下旬に続き、4月上旬の網戸残留花粉量の計測結果をまとめ、発表した。

網戸の残留花粉量調査 試験結果概要

網戸の残留花粉量調査・試験結果概要-最終調査

約2週間という短期間に、網戸には平均約4,528個の花粉が残留

4月8日に汚れを採取した3回目の調査では、3月下旬に一度本格的に掃除した首都圏の5カ所(東京都港区1件、墨田区1件、町田市1件、埼玉県川口市1件、神奈川県横浜市1件)の一般家庭の網戸を対象に、ガーゼで汚れを回収し、そこに含まれる花粉数を計測した。

計測の結果、1平方メートル辺り最大約16,400個、平均約4,528個の花粉が付着しており、約2週間という短い調査期間にも関わらず、意外にも多くの花粉が残留していることが判明した。なお、2012年の網戸残留花粉量は、1月時点で1平方メートル辺り最大約3,700個、平均約744個、3月時点では、最大約42,000個、平均約8,650個となっている。

梅雨前の網戸掃除で、快適な生活空間を

春は花粉や黄砂が飛散し、網戸や窓が最も汚れる季節。今年の夏も節電意識の高まりから、エアコンの使用を極力避け、自然な風で過ごす家庭も多いと思われるが、網戸掃除は寒い年末に行い、網戸を使い始める暖かい季節には掃除をしない家庭が多いのも実情。今回の調査でも、花粉飛散シーズンには、約2週間という短期間で多くの花粉が網戸に付着する実態が明らかとなった。

5月は気温も上がり、窓を開け、網戸を使い始める季節。協会では、使う前に網戸をキレイにして、快適な生活空間を作ることを呼びかけている。

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