スタンダード&プアーズ・レーティングズ・サービシズ(「S&P」)は13日、三菱東京UFJ銀行(BTMU、「A+/安定的/A-1」)が発行する下記の普通社債(SB)を「A+」に格付けした。

  • 第133回無担保普通社債(発行額100億円、利率0.27%、償還2015年4月20日)

  • 第134回無担保普通社債(発行額400億円、利率0.41%、償還2017年4月20日)

  • 第135回無担保普通社債(発行額100億円、利率1.07%、償還2022年4月20日)

BTMUの格付けは、同行の連結ベースの財務内容に加え、親会社である三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG、「A/安定的/--」)の連結ベースの財務内容や市場地位を反映している。これは、「同行とグループの他の子会社との業務面での連関性が高いうえ、持ち株会社が組織再編や資本配分などの権限を有するため」(S&P)。

MUFGは2011年3月末の連結総資産が206兆円にのぼる国内最大の金融グループ。個人、中小企業、大企業、機関投資家向けに総合的な金融サービスを提供しており、国内市場で強固な事業基盤を有する。

特に三菱グループを中心とする大企業取引のほか、海外業務に強みをもつ。「MUFGおよびBTMUの収益性は海外の大手金融機関を下回るものの、国内大手行の中では平均的な水準にあり、良好な資産の質を背景に中核的収益の安定性は国際比較でも高い」(S&P)。自己資本基盤は質量ともに国内大手行の中では良好で、同程度の格付けを有する海外の金融機関にも遜色ない。また、小口分散化された堅固な預金基盤に支えられ、極めて安定的かつ良好な流動性を維持している。

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