今年は3本の主演映画が公開される人気急上昇中のテイラー・キッチュ

ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品『ジョン・カーター』の記者会見が2日、都内で開催され、来日した主演のテイラー・キッチュ、ヒロイン役のリン・コリンズ、アンドリュー・スタントン監督が登壇した。

本作は『スターウォーズ』や『アバター』にも影響を与えたという1917年に出版されたエドガー・ライス・バローズのSF冒険小説の連作、いわゆる「火星シリーズ」を映画化した作品。滅亡の危機にひんした神秘の惑星"バルスーム"を舞台に、愛する妻と娘を失った地球の男ジョン・カーターの戦いを描く。

主役のジョン・カーターを演じたテイラー・キッチュはこの役を射とめたことに「すごくびっくりしたよ。夢にも思っていなかった。ディズニー映画の仲間に加えてもらえて本当に光栄だよ」とうれしそうに語り、「素晴らしい作品で素晴らしい人たちと仕事ができて、携わった人たちがみんな家族になれた。俳優としても人間としても成長できたと思うよ」と作品の出来に手応えを感じているようだった。

スタントン監督がオーディション会場で"一目ぼれ"して出演が決定したというヘリウム王国の情熱的な王女、デジャー・ソリス役のリン・コリンズは、「人種や国境に関係なく皆が楽しめる、それがディズニー・マジックよ。4歳の頃からディズニー作品に出るのが夢だったの。デジャーは衣装の露出も多いし、言葉も独特だから不安だったけれど、監督が四方八方にセーフティーネットを張ってくれていて、私の可能な限りの演技ができたと思うわ」と夢がかなったうれしさを語った。

リン・コリンズは『ウルヴァリン X-MEN ZERO』でキッチュと共演済み。「まあ、僕の出番にはもうリンは死んでたんだけどね(笑)」というキッチュの軽口に手をたたいて笑っていた

アカデミー長編アニメ映画賞を2受賞しているアンドリュー・スタントン監督。「後ろにいるサーク族はウィレム・デフォーが演じていたんだけど、どことなく似てるよね」

『ファインディング・ニモ』や『ウォーリー』など、ピクサーを代表する名作を数多く手がけてきたアンドリュー・スタントン監督は今作で実写映画デビューを飾る。「どんな作品でも簡単なものは何一つない。子どもの頃から、この物語を、キャラクターをスクリーンで見たい、と30年以上も願い続けてきたんだ。情熱がなければこのプロジェクトは本当に難しかっただろうね。一番のプレッシャーはファンとしてずっと温めてきたものが思ったとおりにできるかどうか、ってところだったね」。

キッチュは劇中で男性でもうらやむような肉体美を披露しているが、その秘訣(ひけつ)をきかれると「全部CGだよ」とまさかの暴露。「予算は全部それに注ぎ込んだんだ……まあそれは冗談として(笑)、スクリーンに映る自分を見て後悔はしたくなかったからね。11カ月間、食事制限とトレーニングをして鍛えたよ」とストイックな役作りに徹したことを明かした。

会見終盤には、花束贈呈ゲストとしてウォルト・ディズニーと誕生日が同じでディズニー映画の大ファンだという小林幸子が登場。「この日のために着て参りました!」とシンデレラをモチーフとした着物を披露するとコリンズは「なんてかわいいの! ぜひ着てみたいわ」と目を輝かせていた。

小林は「ディズニー映画はもともと大好きなんですが、この作品はスケールが大きくて本当に楽しめます!」と熱弁を振るっていた

『ジョン・カーター』は4月13日、2D/3D同時公開。

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