東京工芸大学は、全国の15歳から49歳の男女を対象に「ナチュラルユーザーインターフェースに関する調査」を携帯電話によるインターネットリサーチで実施した。ナチュラルユーザーインターフェースとは、人間が自然に行う動作によって機械を操作する方法のこと。約1,000名からの有効回答が寄せられた。

ユーザーインターフェースの研究を行う東京工芸大学では、普及が進む“タッチパネル”や“ジェスチャー認識”、“音声対話システム”などが、複雑化するIT機器を誰でも簡単に利用できるようになっているのか、という観点から調査を実施。

その結果、タッチパネル搭載製品は、約8割の家庭に普及していることがわかった。具体的な製品としては、タッチパネル操作のゲーム機所有率は49.6%(10代は70.4%)、タッチパネル操作のカーナビ所有率は35.1%(子どもがいる家庭では58.0%)、その他に携帯電話、スマートフォン、デジカメ、音楽プレーヤーなどがあげられ、8割強の家庭で何らかのタッチパネル搭載製品を所有していることが明らかとなった。

その他にも、ATMやカラオケのリモコン、自動販売機など様々な分野でタッチパネルの採用が進んでいる。それらの使い勝手についての調査では、「ボタンよりもタッチパネルの方が操作方法で困ることが減った」と感じている人はが35.5%という結果に。

さらにタッチパネル化によって操作ストレスが軽減したかどうかの質問では「あてはまる」が26.3%%、「あてはまらない」が25.4%とほぼ同率となった。

また、IT機器の習熟度の高い層では「あてはまる」率は高くなるが、習熟度の低い層では逆に「あてはまらない」率が高くなるという結果となり、タッチパネル操作はIT機器の習熟度が低い層にとって、操作ストレスの軽減に繋がらないことが多いことがわかった。

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