米Microsoftは2月17日(現地時間)、開発中の次期Windows (開発コード名: Windows 8)のロゴを公式ブログで明らかにした。Windows 3.1から続いてきた旗のようなデザインを止め、オリジナルWindowsロゴの雰囲気と、MetroスタイルUIの特徴を備えたシンプルなデザインを採用した。
これまでのWindowsロゴの歴史を振り返ると、大きく2期に分けられる。1つは初期の”windows”を直接的にあらわすロゴだ。例えばWindows 1.0のロゴでは、シンプルなラインでフラットにウインドウが描かれていた。もう1つは旗がはためくようなデザインで、ウインドウが4色に塗り分けられたロゴだ。Windows 3.1から使われ始め今日に至る。Windows XPでプラスチックのような素材感のある立体(3D)的なロゴになり、Windows Vistaではガラス (AEROグラス)のようなツヤが加えられるなど、Windows各世代の特徴がWindowsロゴに反映されてきた。
左からWindows 1.0、Windows 3.1、Windows XP |
MicrosoftはWindows 8でWindowsの再構想(re-imagination)に取り組んでおり、Windowsロゴも刷新する。プロジェクトにはデザインコンサルタントPentagramも参加し、Windowsブランドの歴史と価値、Metroスタイルの哲学、テクノロジー産業のトレンドなどをどのようにロゴに込めるか議論を繰り返してきたという。17日に公開された新しいWindowsロゴは、"Windows"という文字を含めすべてがシンプルなラインと形で構成されており、使われている色は一色のみ。オリジナルロゴを想起させるが、古くさくはない。Windows 8の新機軸の象徴と言えるMetroスタイルを反映させたデザインになっている。
Sam Moreau氏(User Experience for Windowsプリンシパルディレクター)は新しいロゴ・デザインのポイントとして、伝統とモダンが感じられる普遍性、”真にデジタル (Authentically Digital)"というMetroの原則や、Windows 8全体に通じる速くてなめらかな"動き(モーション)"などを挙げている。ガラスや木材といった素材感に染まるのを避け、そして空港や駅の案内を思わせるようなデザインにした。少し傾いたウインドウが、ユーザーを招き入れるような遠近感を生み、反射のイメージも伝える。ユーザーが色を変えれば、それが反映される……パーソナルコンピューティングのイメージだ。