ホイットニー・ヒューストン

歌手のホイットニー・ヒューストンがビバリーヒルトン・ホテルの一室で死体となって発見されてから2日が経った。本日開催されたグラミー賞授賞式でも急遽ヒューストンを偲ぶトリビュート・プログラムが組まれるなど、世界中が歌姫の死を悼んでいる。彼女は一体なぜ、48歳という若さで死ななければならなかったのか。

ヒューストンの死体は12日の朝、発見現場のホテルから運び出され、そのまま検視へと回された。その日に検視は終わったが、ロサンゼルス群検死局はアルコールもしくは薬物中毒の可能性もあるとして、詳しい検査の結果が出るまで死因の特定を保留すると発表した。

芸能情報サイトTMZによると、ヒューストンは頭までバスタブの湯の中へ沈んだ状態で発見された。溺死も疑われるが、薬物摂取等の不法行為を行った形跡はなかった。ただし、抗不安薬の「ザナックス」のボトルが6本見つかっており、これは処方されたもので違法性はないが、アルコールと共に摂取すると眠気を催す効果があるという。ホテルの室内にアルコール類はなかったものの、前日の夜に友人と酒を飲んでいたと複数の人が証言している。

ヒューストンは2000年頃からアルコールと薬物に溺れ、更正施設への入退所を繰り返していた。死の2日前にはおぼつかない足取りで、まるで道に迷っているかのようにフラフラと歩いているところを目撃されている。その時の服装や髪型はひどく乱れていたという。 同日に行われたグラミー賞授賞式のリハーサルには参加しているが、現場に居合わせた関係者によると、髪はぼさぼさで大量に汗をかき、息からは酒とタバコのにおいがしたという。

オーバードーズだったのではないか? 自殺なのでは?……以上のような死亡直前の状況から、ネット上では様々な憶測が飛び交っているが未だ確たる答えは出ていない。中毒検査には6~8週間ほどを要するという。続報が出次第、詳しくお伝えする。


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