【2月7日追記】Appleから、この問題に対処したバージョン1.1のアップデートが公開されており、すでに安全にアップデートできる状態になっている模様です。詳細は2月7日掲載の記事「Apple、Snow Leopard向けセキュリティアップデートの障害対処版を公開」をご参照ください。
2月2日に公開されたOS X Lionの10.7.3アップデートに多数の障害報告があがっていることは先日お伝えしたが、同日公開されたMac OS X 10.6 Snow Leopardのセキュリティアップデート2012-001にもトラブルが報告されている。すでにAppleのサポートコミュニティにはこの問題に関するスレッドができているが、現時点での情報をまとめると、Mac OS XのRosettaを利用しているアプリケーションで障害が発生しているようだ。
具体的に障害が発生しているアプリケーションは、「Quicken」「FileMaker 7」「Microsoft Office 2004」「Microsoft Office X」などの名前が挙げられている。これらはいずれも、古い世代のPowerPCベースのMacに向けて開発され、Intel MacではPowerPCバイナリをInteバイナリに変換して実行するRosetta技術を利用して実行しているものだ。おそらくは今回のアップデートにより、Rosettaの利用に際して何らかの問題が発生していると思われる。
この障害に対し、アップルからは今のところ公式のコメントはなく、修正アップデートが提供されるかどうか不明。ユーザーの中には非公式のパッチを作成する動きもあるようだ。現時点でもソフトウェア・アップデートやサポートWebサイトでは当該セキュリティアップデートの入手が可能なようだが、導入にあたっては十分に情報収集されることをお勧めする。マイナビニュースでも、OS X Lion 10.7.3アップデートの障害も含め、続報がありしだいご紹介するつもりだ。