横浜F・マリノスは15日、横浜市の日産ホールにて、2012年シーズンに向けての新体制発表会を行った。5年ぶりとなるアディダスによる新ユニフォームが披露され、中村俊輔選手らが登壇。中町公祐選手、富澤清太郎選手、齋藤学選手などの新加入選手も紹介された。

横浜F・マリノスのユニフォームが再びアディダス製に。新たなスポンサー名も入った

昨シーズンは優勝争いに加わるも終盤に失速し、最終成績は5位でACL(アジアチャンピオンズリーグ)出場権を逃す結果に。天皇杯もベスト4に残ったが、準決勝でJ2の京都サンガに敗れた。今シーズンは「再挑戦する年」と位置づけ、樋口靖洋新監督の下、ACL出場権獲得をめざす。

また、1999年から2007年まで同クラブをサポートしてきたアディダス ジャパンとのオフィシャルパートナー契約が"復活"。新ホームユニフォームは伝統のトリコロールを基調に、同クラブの設立20周年にちなみ20羽のカモメが港から旅立つグラフィックをあしらった。エンブレムには「1992-2012」の文字が、ネック裏に「tricolore is all in(トリコロールをまとってすべてをかけろ)」のメッセージが入っている。アウェイユニフォームでは「錨(いかり)」のグラフィックを採用した。

機能面においても、吸水速乾性に優れたテクノロジー「Fabric JAPAN」、3次元立体アパレルテクノロジー「フォーモーション」、相手プレーヤーによる袖の引っ張り行為防止に効果を発揮する「アンチプル スリーブ」など、選手の動きやすさを追求している。

中村俊輔選手

金井貢史選手

榎本哲也選手

新体制発表会では中村俊輔選手のほか、金井貢史選手、榎本哲也選手が新ユニフォーム着用で登場。実際に着てみての感想を聞かれると、3選手とも「軽いです」と口をそろえた。

「代表で(アディダスのユニフォームを)着ていたときから、いつも軽くて動きやすく、汗も吸収するのでやりやすいです。着るときに必ず、"tricolore is all in"のメッセージが目に入るのもいいですね」と中村選手。アウェイユニフォームを着た金井選手も、「錨のマークがあることで、アウェイでも横浜・横須賀を感じながら戦えると思います」と語った。

新体制発表会の前にはトークイベントも行われ、中村選手、金井選手、榎本選手が参加

新体制発表会では、樋口新監督(後列中央)と新加入選手によるフォトセッションも行われた

中町公祐選手

比嘉祐介選手

富澤清太郎選手

(写真左から)鈴木椋大選手、六反勇治選手、熊谷アンドリュー選手

齋藤学選手

続いて、新加入の中町公祐選手、比嘉祐介選手、富澤清太郎選手、熊谷アンドリュー選手、六反勇治選手、鈴木椋大選手、齋藤学選手が登壇。自己紹介では、U-23日本代表でロンドン五輪をめざす比嘉選手より、「昨年11月に結婚しました。5月には父親になる予定です」との報告もあった。レンタル移籍先の愛媛FCで活躍し、マリノスに復帰した齋藤選手は、「2年前まで全然力になれなかったけど、昨年つけた自信をプレーに換え、マリノスの優勝に貢献したい」と決意を述べた。

サポーターからの質問コーナーでは、他クラブから移籍してきた中町選手、富澤選手、六反選手に対し、これまでのマリノスの印象について聞く場面もあった。

長く東京ヴェルディで活躍した富澤選手は、「読売時代にヴェルディに入り、しかも横浜が地元の僕にとって、マリノスはずっと"特別な敵"だったけど、尊敬するチームでもありました」とコメント。湘南ベルマーレ、アビスパ福岡を経てマリノスへ移籍した中町選手は、「湘南にいたので横浜は羨望の眼差しで見ていました。僕は群馬出身だけど、福岡にいた2年間、出身地を聞かれたら『横浜です』と答えていました(笑)」と話し、会場の笑いを誘った。

なお、この日登壇した7選手のほか、2003年までマリノスでプレーし、鹿島アントラーズ在籍時の2008年にJリーグ得点王とMVPを獲得するなどの実績を残したマルキーニョス選手も加入する。

横浜F・マリノス新ユニフォームの商品ラインナップと価格

商品名 価格 発売時期
横浜F・マリノス ホームオーセンティックジャージー S/S 1万5,645円 3月上旬予定
横浜F・マリノス ホームレプリカジャージー S/S 1万500円
KIDS横浜F・マリノス ホームレプリカジャージー S/S 9,450円
横浜F・マリノス アウェイレプリカジャージー S/S 1万500円
KIDS横浜F・マリノス アウェイレプリカジャージー S/S 9,450円

2012年シーズンの新ユニフォームは会場に展示された

会場にはマリノスの歴代ユニフォームも