日本自動車連盟(以下、JAF)はこのほど、冬場のトラブルによる救援依頼が増加することから、車で年末年始に出かける際にチェックすべきポイントをまとめ、Webサイトにて公開した。

チェックすべき最初のポイントとして挙げられたのは、「バッテリー上がり」。JAFによると、年間を通して12月と1月はバッテリー上がりの救援依頼が多く、多い時は月9万件以上に上ることもあるという。気温が低いとバッテリーの液温が下がり、能力も低下する傾向にある。使用環境により劣化状況が変化するため、ガソリンスタンド、カーショップなどでのバッテリーチェックを推奨している。

冬場はトラブルによる救援依頼が多い

2番目のポイントは「タイヤの滑り止め(タイヤチェーン、スタッドレスタイヤ)」。冬場、降雪地域や山間部の道路では、チェーン規制などが実施される場合があるほか、外出先で積雪や凍結に遭遇することも予想される。出かける際は、タイヤチェーンやスタッドレスタイヤを準備し、タイヤの交換時にはナットの締め忘れやタイヤチェーンのゆるみに注意してほしいとしている。

3番目のポイントは「燃料切れ、燃料凍結」。高速道路を利用する場合は事前に燃料の残量をチェックし、残量が少ない場合は早めの給油を心がける。また、冬は軽油の凍結にも注意が必要となる。比較的温暖な地域で販売されている軽油には、凍結対策がなされていないため、気温が低い場所で長時間駐車した場合などに、流動性が失われ、エンジンがかからなくなることがあるという。凍結を防ぐには、外出先の寒冷地での給油を勧めている。なお、ガソリンは凍結する心配はない。

このほか、JAFのWebサイト「クルマ何でも質問箱」ページにおいて、「雪道を走る前に準備しておきたいものとは?」などのコンテンツを公開している。