1983年に47歳でこの世を去った後も、今なお日本のカルチャーに影響を与え続ける異人・寺山修司。文学、映画、演劇のみならず、エッセイ、競馬、マンガ、作詞などさまざまなジャンルに渡ってその才能を遺憾なく発揮し、時代を駆け抜けていった彼の軌跡を、デジタルコンテンツ配信サービス「Fan+(ファンプラス)」では、貴重な映像や写真と共に満喫することができる。

(C)2011 TERAYAMA WORLD INC./EIKO TERAYAMA G.COM LTD.

若い世代にはピンと来ないかもしれないが、尾藤イサオが歌ったあの名作アニメ「あしたのジョー」の主題歌の作詞を手がけた人物と聞けば、グッと親近感がわいてくるだろう。ちなみに彼は「あしたのジョー」連載当時、ジョーのライバル・力石の死に際して葬儀委員長を務めるなど、現代にも充分通じる"オタク"的気質も持った人なのである。

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その一方で山田太一、石原慎太郎、大江健三郎、谷川俊太郎などとも親交があり、あらゆるジャンルの人々と分け隔てなく交流し、つながっていた寺山。「Fan+(ファンプラス)」のコンテンツショップ「寺山修司ワールド」は寺山とゆかりの深かった高取英氏を編集長に迎え、そんな彼の底知れない魅力に迫るべくさまざまな角度から迫る構成でお届けしている。

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記念すべき第1号の特集は「寺山修司と故郷」。「今、なぜ寺山修司なのか」「寺山修司の人となり」などについて高取氏のインタビューをはじめ、「わかれは必然だが、出会いは偶然である」「どんな鳥だって、想像力より高く飛ぶことはできないだろう」といった寺山独自の言葉、彼の愛読書、コレクション、ライフスタイル、実験映像のダイジェスト版、さらには漫画家・竹宮恵子の書き下ろし肖像画など、実に盛りだくさんの内容。生い立ちからその軌跡を辿ることが出来る、非常に興味深いコンテンツとなっている。

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ネットもケータイもない時代にまさに自らをメディアとして人々をつなぎ、新しいカルチャーとコミュニケーションを創造していった寺山。デジタル時代に強烈な輝きを放つ「寺山修司」の世界に、ぜひ「Fan+(ファンプラス)」で触れてみて欲しい。【全64ページ、動画:42分】

「寺山修司ワールド 第1号」は「Fan+(ファンプラス)」にて945円(税込)で発売中。