フォステクスは9日、16cmフルレンジユニット「FE163En-S」とホーンスーパーツイーター「T96A-EX2」を発表した。FE163En-Sが500台、T96A-EX2が400台の限定発売モデルだ。標準価格はFE163En-Sが20,475円で、T96A-EX2が34,650円となっている。

限定発売の16cmフルレンジユニット「FE163En-S」(左)とホーンスーパーツイーター「T96A-EX2」(右)

自作オーディオファンに向けた単体スピーカーユニットの幅広いラインナップを揃える同社だが、レギュラー製品のほかに新素材や新技術などを取り入れた限定ユニットを、年に1~2回のペースで発売している。今回の2モデルも新技術を採用した製品だ。

FE163En-Sは、バックロードホーン型スピーカーの制作に適したユニットで、高剛性のアルミダイキャストフレームや低歪みな大型フェライトマグネット、ESコーンの動きを妨げないコルゲーション軽量布エッジなどが採用されている。T96A-EX2は、2002年に限定発売したT96A-EXをリファインしたものだ。

自作スピーカーには、自分で組んだ世界に1台だけのスピーカーでのリスニング、低コストで、高音質を目指すことができるといった楽しみがあるが、今回発表した2製品はあくまでもコアな自作マニアのための製品で、価格もそれなりに高い。同社では標準製品として、よりリーズナブルな8cm~12cmのユニットや、それらと適合するエンクロージャーなどを販売している。自作オーディオの世界に触れてみたいという人は、それらの組み合わせからのスタートが手軽だろう。