日本では3回目となる「FileMaker カンファレンス 2011」が、フォーシーズンズホテル 椿山荘 東京にて開催されている。今年からは2日間の開催となっており、初日となる9日は、オープニングセッションのほかさまざまなテーマのトラック、そしてワークショップを実施。各種ソリューションを紹介するショウケースも大いに賑わっていた。

カンファレンスの先頭を飾るオープニングセッションには、ファイルメーカー株式会社のビル・エプリング社長と、米FileMaker Inc.でシステムエンジニアリング・ディレクタを務めるアンドリュー・ルケイツ氏が登壇。このあと昼食のブレイクをはさんで、午後には3つのセッション会場に分かれてさまざまなトラック(講演)の時間となった。

ファイルメーカー株式会社のビル・エプリング社長

米FileMaker Inc.でシステムエンジニアリング・ディレクタを務めるアンドリュー・ルケイツ氏

トラックと並行して各種ソリューションを展示するショウケース、ロビースペースを利用したワークショップも開催されており、トラックの間も人が途切れることはなかった。ショウケースではとくにiOSデバイス向けのFileMaker Goを活用するソリューションが多数展示されていた。昨年のカンファレンスではようやくFileMaker Goを活用するソリューションが出はじめてきたという状況だったことを考えると、この1年でFileMaker Goにより、FileMakerソリューションの活用の幅が広がっていることを感じさせた。

ロビーの一角で行われるワークショップ

イエスウィキャンが展示していた、PASMO・SUICAのデータを読み取って交通費の精算を半自動で行えるというシステム。FileMaker Goを利用することにより、外出先からも申請が可能。右にあるような勤怠管理のシステムと組み合わせることも可能とのこと

これはキー・プランニングの展示にあった出席管理システム。ICカードを利用して出席管理を行うが、カードのIDだけを利用するため、使うカードは交通系のICカードでも各種ショップが発行するものでもOKとのこと

トップオフィスシステムは複合機の保守管理ソリューションを展示。サービスマンがiPadを持って巡回し、訪問先の状況をiPadから社内のサーバーに送信するという仕組み。従来型の端末を使うのに比べ、大幅にコストを削減できるという

今回のカンファレンスのWeb事前登録はすでに締め切られているが、当日の受付での参加登録も可能。ただし、有料のFTSトラックについては既定の人数に限っての参加となっており、すでに満席となっている。詳細や10日に開催予定のセッションについては、カンファレンスのWebサイトで確認できる。

また、一部セッションについてはUSTREAMでのライブ配信も行われており、すでに終了したセッションの映像も視聴できる。