NECディスプレイソリューションズは11日、ハードウェアキャリブレーションに対応したプロ向けの24.1型ワイド液晶ディスプレイ「MultiSync LCD-P241W」(ホワイト)、および「MultiSync LCD-P241W-BK」(ブラック)を発表した。11月9日より出荷を開始し、価格はオープン、店頭予想価格は65,000円前後。

「MultiSync LCD-P241W」(ホワイト)

「MultiSync LCD-P241W-BK」(ブラック)

独自の画像処理専用チップ「SpectraView エンジン」による3次元ルックアップテーブルや色変換アルゴリズムを搭載。sRGBをはじめとする各種の色域を高精度に再現するほか、ICCプロファイル/印刷/色覚といったエミュレーション機能を備え、リアルタイムで確認できる。

RGB各色のルックアップテーブルは14bitで、1台ずつガンマ調整とムラ補正を行って出荷される。電源投入から数秒で調整輝度になる輝度安定回路や、画面の輝度ムラ/色ムラ/ガンマを5段階で調整できるムラ補正回路(UNIFORMITY)も搭載。

オプションの専用ソフトウェア「SpectraView II」と、推奨のカラーセンサーを別途用意することで、色の調整やガンマ補正を高い精度で行うハードウェアキャリブレーションに対応。輝度/白色点/ガンマの目標値を設定するだけで、自動的に本体を調整すると同時にICCプロファイルを作成する。また、フィードバックセンサーを内蔵することで、外付けのカラーセンサーがなくても、目標値に近い調整が可能。

そのほか、ピクチャーインピクチャー、ピクチャーバイピクチャーといった2画面表示機能、2台のPCで切り替えながら使えるUSBハブを備える(アップストリーム×2基/ダウンストリーム×3基)。専用アプリケーションを使ったUSB接続によるディスプレイ制御にも対応する。

主な仕様は、液晶パネルがIPS方式、画面サイズが24.1型ワイド、解像度が1,920×1,200ドット(WUXGA)、輝度が360cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1、視野角が上下左右とも178度、応答速度(GTG)が15ms。

映像入力インタフェースは、DVI-D(HDCP対応)×2、DisplayPort(HDCP対応)、D-Sub。スタンドでは上30度/下5度のチルト、90度のスイーベル、150mmの高さ調節が可能。本体サイズはW556.8×D227.6×H378~528mm、重量は約10.8kg。