ぴあとミレア・モンディアルの100%出資子会社であるチケットガード少額短期保険(以下、チケットガード)は29日、両社が提携し、日本国内では初という不使用チケット費用補償保険「チケットガード」のサービスを9月中旬に開始する予定であると発表した。なお、同サービスは、ぴあが保険代理店業務を担い、チケットガードを引受保険会社として提供する。

チケットぴあ「チケットガード」サービスは、「チケットぴあ」Webサイト(PC・モバイル)でのイベントチケット購入者を対象に、チケット券面金額に応じて一定の保険料を支払えば、急な病気やけが、家族の入院、交通機関の遅延・運休、突然の宿泊出張など、一定の事由でイベントを観覧できなくなった場合に不使用のチケットの代金(※)を全額支払うという保険。また、チケット使用予定者がこれらの事由によりイベントを観覧できず、かつ同行予定者も観覧しなかった場合には、両名のチケット代金(※)が補償対象になることが特徴となっている(ただし対象となるのは事由が発生した使用予定者一人につき、同行予定者一名まで)。

※ チケットを購入するために要した金額(最大20万円まで)で、手数料などその他諸費用は含まれない

現在、日本の興行界においては、いかなる場合でも購入後のチケットのキャンセルは不可であるという商慣習が存在し、チケット購入者は突発的なスケジュール上の都合や、健康上の問題が生じてもキャンセルできないことが一般的。

ぴあのチケット販売サービス「チケットぴあ」においても、他プレイガイドと同様、理由のいかんを問わずキャンセルはできない旨を規約で定めている。そのため、顧客からはこのようなチケット販売方法に対して改善を求める意見が数多くあるといい、予定が立てられないため購入を控えるというケースも多数生じているという。

今回同サービスを導入することにより、チケット購入者、特にオペラ・クラシックなどの高額チケットを購入した人や、家族連れなどの顧客には、「より安心してチケットを購入してもらうことが可能になる」(ぴあ)。

ぴあでは、「顧客の潜在的なニーズに応えるサービスを提供することで他プレイガイドとの差異化を図るとともに、チケット販売のさらなる拡大、及びエンタテインメント市場の活性化に寄与していく」としている。また、チケットガードは、「チケット販売で広く親しまれているぴあと連携することで、サービスの認知向上・拡販を目指していく」。

サービスの概要は、以下の通り。

  • サービス名称:チケットぴあ「チケットガード」

  • サービス対象者:「チケットぴあ」Webサイトでのチケット購入者

  • 対象イベント:日本国内で開催される日時指定のある音楽、演劇、スポーツなどの公演(一部公演を除く)(1枚あたりのチケット価格が20万円を超える場合、一契約あたりのチケット合計額が100万円を超える場合、保険の申込日からイベント当日までの期間が1年を超える場合などを除く)

  • 保険料の例 : 券面金額 : 5,000円 ⇒ 保険料 : 550円、20,000円 ⇒ 保険料:1,440円

  • 申し込み方法:「チケットぴあ」Webサイトにてチケット購入(決済済み)後、72時間以内に「チケットガード」ホームページで申し込み

  • 保険料の払込方法:クレジットカード決済、電子マネー、コンビニエンスストアでの払込

  • 保険責任期間:チケットガードが保険料を領収した時刻から、イベントの終了時刻まで。イベントが延期になった場合は最大2年間まで延長可能

  • 保険金請求手続き:未使用のイベントチケット原本、保険金請求書(インターネットから必要事項を入力し印刷したもの)、各事由ごとに定められた書類(医療機関による診断書など)などをチケットガード宛に郵送