映画『ヘルドライバー』が公開初日を迎え23日、東京・銀座シネパトスで行われた初日舞台あいさつに、主演の原裕美子、しいなえいひ、西村喜廣監督らが出席した。

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同作は、日活が設立した海外での公開・販売を目指す映画レーベル「SUSHI TYPHOON」が放つアクション・ホラー。父親を殺し、ゾンビとなった母親に復讐を誓うヒロインのキカがゾンビを斬って斬って斬りまくる、スプラッタ描写とアクション満載の作品となっている。

ファッション誌を中心に活動しているモデルで、同作で映画初主演を果たした原裕美子は「緊張して何をしゃべったらいいのかわかりません」と固まりつつも「血がいっぱい出て、ゾンビがたくさん出ていることは憶えています。皆さん見て下さい」とアピールした。撮影は2週間という短期間で行われ、西村監督は「限界を超えてみようということで、1日300カットを撮りました。結局全部で3500カットになり、"ジブリ"作品みたいになった(笑)」と振り返った。結果、作品は全800カットとなり、VFXの監修を務めた鹿角剛司からは「予算は『ヤマト』(SPACE BATTLE SHIPヤマト)の30分の1で、『ヤマト』より100カット多い」と驚愕の事実が明かされた。

この日は出席者がハイテンションであいさつに臨み、西村監督はおなじみのふんどし姿を披露

撮影はハードを極めたらしく、原は「キツイ言葉が飛び交って、死んじゃうんじゃないかというくらいまで追い込まれました。生きててよかった(笑)」と苦笑い。しいなも「ほかの現場が楽に感じるほど(笑)。素晴らしい作品ができたからよかったです。これでヘンな作品になったら殴りますけどね」と感慨深げだった。

『ヘルドライバー』は銀座シネパトスで公開中。