「Thunderbolt」といえば、Intelが今年2月に発表した新しいインタフェース規格だ。従来は「Light Peak」の名称で呼ばれてきたもので、光ファイバとメタルケーブルの両方をサポートして高速伝送を可能とする。ところがElectronistaの5月18日(現地時間)の報道によれば、このThunderboltの商標をAppleが出願していたという。
Appleが商標を出願しているのは米国(USPTO)とカナダ(CIPO)の2ヶ国で、出願番号はそれぞれ85314959と1516633、申請日は5月6日と2月24日となっている(2月24日はThunderboltの発表日)。なお、IntelのWebサイトによれば「Thunderbolt」の商標は同社が保持していることになっているが、この商標登録内容は現時点でUSPTOのページからは確認できないとElectronistaは付け加えている。Thunderboltを最初に採用した製品はAppleのMacBook Proであり、同社が新インタフェース開発に多額の支援を行っていたことは知られているが、この商標申請の背景は不明だ。
なお筆者が確認した範囲では、USPTOならびにCIPOの申請カテゴリは「コンピュータやその周辺機器」となっており、おそらくIntelが申請しているであろう範囲とバッティングする。またApple以外にも、台湾のASUSTeK COMPUTERが同じくThunderboltの商標をUSPTOに申請していることが確認できる。こちらの申請番号は85314972、申請日は5月6日、対象はコンピュータだけでなくマザーボードなど部品にも及ぶ。なおAppleは「(4) STANDARD CHARACTER MARK」という形で「Thunderbolt」のキーワードを単純登録しているのに対し、ASUSでは「(3) DESIGN PLUS WORDS, LETTERS, AND/OR NUMBERS」という形でデザインロゴの申請も行っているようだ。