栃木県の福田富一知事はこのほど、5日に開催された第12回災害対策本部会議において「とちぎ観光安全宣言」を発表した。

日光華厳の滝 奥は中禅寺湖

鬼怒川ライン下り

今回発表された宣言は、東日本大震災の影響による観光地への風評被害を排除するためのもの。同知事は宣言の中で、「本県の観光地には地震等の直接的な被害、福島第一原子力発電所の事故による影響はほとんどなく、大気も、水も、食べものも『安全で安心』」だと訴えている。

同県観光交流課によると、「栃木の観光地では地震による直接の被害は少ないが、原発事故による風評被害が大きく、ホテルや旅館などではキャンセルが相次いでいる」という。現在、同県の観光地は被災者の一時避難所として使用されている場所もあるが、被災者を励ますとともに、日本の復興を確かなものとするため、ぜひ栃木の観光地を訪れて欲しいとしている。