エア・カナダは27日、3月5日に就航を予定していた羽田 - バンクーバー線について、当面の運航中止を決定したと発表した。同路線は当初、1月29日の就航を予定していたが、旅客需要の取り込みが遅れ、3月5日に延期していた。

エア・カナダ機体イメージ

今回の運航中止は、同路線の需要が当初の予想を下回ったことを受けて決定された。今後は、日本国内・アジア各都市と羽田空港がより接続可能となる発着枠が確保されるまで、就航は無期延期する。同路線の予約、および航空券を購入済みの利用者に対しては、代替便への振替手続き作業を実施。また、旅行代理店を通じて予約を行った利用者には旅行代理店から連絡を、同社カナダのWebサイトにて航空券を購入した利用者には同社から電子メールにて代替便を案内する。

一方、現在週3便で運航中の成田 - カルガリー線については、3月26日より週5便への増便を決定。これは、2010年夏の就航開始後の好調な需要に対応したもので、今後は通年化を目指すという。運航スケジュールは、成田発便が毎週月曜 / 水曜 / 金曜 / 土曜 / 日曜日の16:00出発、同日10:40カルガリー着、カルガリー発便が毎週火曜 / 木曜 / 金曜 / 土曜 / 日曜日の12:45発、翌日14:25成田着。使用機材は、リニューアルした座席数211席のボーイング767-300ER型機。

このほか同社は、現在デイリー運航中の成田 - バンクーバー線の使用機材に関して、3月初旬からはA330型機へ、6月以降はB777型機へのアップグレードを予定している。