南海電鉄は11月1日から12月31日までの予定で、特急「サザン」に運行開始25周年記念ヘッドマークを掲示する。対象となる車両は特急サザンに使用する10000系2編成で、和歌山市側先頭車のみとのこと。また、11月上旬から2011年2月上旬までの予定で、特急「サザン」の座席指定車両乗車口付近に記念ボディシールを掲出する。

記念ヘッドマーク

記念ボディシール

特急サザン号は四国連絡特急「四国号」に代わって1985(昭和60)年11月1日に運行を開始した。運行区間は難波駅 - 和歌山市駅で、一部の列車は和歌山港線の和歌山港駅まで乗り入れる。列車名の「サザン」の愛称は「開けゆく"みなみ"の方向性と21世紀の将来性」にちなんだとのこと。和歌山市側に指定席車両の10000系、難波駅側に自由席車両の通勤形電車を連結する。10000系電車は1986年に鉄道友の会の「ローレル賞」を受賞したという。

南海電鉄特急「サザン」10000系

特急「サザン」の目的地、和歌山市の「和歌の浦」が今年8月に「国の名勝」に指定されたことから、共同観光キャンペーン「Icora(いこら)和歌山再発見!?」を実施するという。「いこら」とは和歌山の方言で「行きましょう」という意味とのこと。実施期間は11月1日から12月31日まで。南海電車各駅でアンケート付きチラシを受け取り、南海電車で和歌山市駅へ、さらにバスに乗り継いで和歌の浦地区へ行ってアンケートを投函すると、抽選で和歌の浦地区宿泊施設のペア宿泊券などがもらえるとのこと。

さらに、和歌の浦地区がかつて新婚旅行のメッカと呼ばれていたことから、11月22日の"いい夫婦の日"も記念して、日帰りツアー「サザン運行開始25年! 加太で愛を叫ぶ!」を実施する。難波駅に集合してサザンに乗車、和歌の浦を観光し、淡島神社で絵馬に願掛けして、城ヶ崎にて大声で愛を叫んで「愛妻家宣言書」を受け取り、和歌山市で解散する予定。料金は難波発ひとり8,800円、岸和田発ひとり8,150円。"いい夫婦"25組を募集するという。