ニコンは15日、中級クラスのデジタル一眼レフカメラ「ニコン D7000」を10月29日に発売すると発表した。本体のみの販売のほか、「D7000 18-105 VR レンズキット」と「D7000 18-200 VR II レンズキット」が用意され、いずれも価格はオープン。推定市場価格とセットのレンズは下記の表を参照。

「D7000」(AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR装着時)

同製品は、新開発のニコンDXフォーマットCMOSセンサーと新画像処理エンジン「EXPEED2」などの新開発技術や機能を採用し、高画質・高精細撮影を実現する高性能と堅牢でコンパクトなボディーを両立した、中級クラスのデジタル一眼レフカメラ。

センサーの有効画素数は1,620万ピクセルとなっており、高精細な描画と豊かな階調表現による高画質撮影が可能となっている。常用感度はISO 100~6,400で、Hi2(ISO 25,600相当)までの増感設定も利用できるため、暗い場所での撮影や動きの速いスポーツシーンでの表現の可能性が広がるとのこと。

EXPEED2は、同社が培ってきたデジタル写真に対する考え方やノウハウ、テクノロジーを包括して開発したという画像処理エンジンで、画像処理の高速化や高度なノイズ低減、色再現性の向上、低消費電力化を実現している。

視野率約100%、約0.94倍(50mm、f/1.4レンズ使用、∞、-1.0m-1の場合)の高倍率ファインダーを搭載。また、ボディーの上面や背面カバーにマグネシウム合金を採用し、小型ボディーながら堅牢性を高めている。カメラボディーの各接合部にシーリングを施し、高い防滴・防塵性能も実現した。

「D7000」(AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR装着時)

そのほか、分割数を倍増した新開発2,016分割RGB測光センサーを採用し、撮影前に被写体の状況を的確に把握。新開発の「マルチ CAM4800DX オートフォーカスセンサー モジュール」により、小さな被写体でも的確に把握して高い被写体追尾・捕捉性能を発揮する。

フルHD(1920×1080、24p)に対応した高画質な動画撮影ができる「Dムービー」も搭載。コントラストAFでのピント合わせが行え、AFモードなどの設定によって、動き回る被写体にもAFエリアが三次元で追従してピントを合わせ続けることが可能となっている。動画の一部分をJPEG形式の静止画として切り出すことや、動画から不要な部分を削除することができる動画編集機能も備える。

記録メディアはSD / SDHC / SDXCカードに対応。本体サイズは、約132(W)mm×105(H)mm×77(D)mmで、バッテリーとメモリーカードを含んだ重量は約780g。

液晶モニターは明るさ調整が可能な3型TFT液晶(約92.1万ドット)を採用

キット レンズ 推定市場価格
D7000 本体のみ - 14万円前後
D7000 18-105 VR レンズキット AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G EG VR 18万円前後
D7000 18-200 VR II レンズキット AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G EG VR II 23万円前後