観光インバウンド(海外から日本への観光)支援を行うインジェスターは19日、訪日外国人旅行客への日本での買い物動向調査結果を発表した。同調査は、7月18日~24日の期間に、成田空港にて出国予定の外国人旅行者を対象に実施され、263名の有効回答を得た。

購入を予定している目当ての商品はあるかと尋ねると、51%が「ある」と回答。「ない」は15%、「未回答」は34%だった。続いて、購入予定の商品を具体的に答えてもらったところ、最も多かった回答は「カメラ」で27%。以下、「化粧品」(18%)、「生活家電」(12%)と続いた。

日本旅行中に気に入った商品を聞いたところ、こちらも1位は「カメラ」(21%)で、次いで「電化製品」(14%)、「美容 / 化粧品」との結果に。カメラ以外では、「洗浄機能付き便座」「美顔器」「血圧測定器」といった美容・健康系の電化製品への興味、関心が高いのが特徴。同社は、従来からみられた"日本製(Made in Japan)"を選考する傾向はそのままに、その根拠が品質のみならず"日本的"なアイデアへとシフトしていると分析している。

日本での買い物における決め手を質問すると、1位「品質」(37%)、2位「価格」(27%)、3位「デザイン」(15%)との順になった。やはり、決め手として「品質」を重視している旅行客が多く、特に「"ホンモノ志向"が中国人客を中心に広まりつつある」(同社)とのこと。

象印マホービンの炊飯器 極め炊き「NP-RB05」 ステンレスブラウン

日本で気に入ったブランドを尋ねたところ、最も人気が高かったのは「ソニー」(20名)。以下、「日本のお酒」(6名)、「パナソニック」(5名)と続いた。そのほか、「三洋電機」「象印マホービン」と回答した人の多くが「炊飯器」を購入しており、「炊飯器」でまとめた場合、日本で気に入ったブランドのうち全体の2位に入る結果となった。同社は、米食のアジア系客(中国人)の増加、可処分所得の増加が炊飯器購入に繋がっているのではと推察している。