FXオンラインジャパン アナリストチームが最新のデイリーレポートをお届けする。中国当局がユーロ圏債券保有を見直しているとの報道を真っ向から否定し、ユーロショートカバーが対ドル&円で継続している。

この動向に引っ張られ、ドル円もレンジの上限だった91円を抜け、91.41円を付けた。本日発表された日本の経済指標も市場予想を下回ったことも、円安要因になったと思われる。

このような状況を日足で見ると、MACDがゴールデンクロスを出しつつあり、RSIは特に過剰感も見られないことから、バイアスはロングとしたいところ。

しかし、MACDは若干反応が遅いという側面があるため、更にフィルターをかける意味でボリンジャーをかぶせてみると、ちょうど中心線で上値が抑えられるかどうかの分岐点に来ていることがわかる。

この中心線の水準は91.46円近辺と、ほぼ91.50であり、心理的にも意識されやすいポイントである点を考慮するなら、欧州タイム以降は、ここをしっかりと抜けきることが出来るか、逆にここで抑えられ反落するかがテクニカル上重要なポイントとなりそうだ。

仮に上抜けするのであれば、目先92円とその先はボリンジャーバンドの上限の94.34円辺りを目安にしておきたい。

逆に中心線で抑えられる状況となれば、再度レンジ内のプライスに戻るような事が想定される。

また、本日は週末となっており、ポジションのリスク管理には注意をしておきたい。

USD/JPY 日足

USD/JPY RSI & MACD 日足