ビー・エム・ダブリューは4月20日、コンパクトなSUVモデル「X1(エックス・ワン)」の予約注文を開始した。納車は5月末からを予定している。価格は363万円(2.0L車)と480万円(3.0L車)。

BMW X1

X1は2009年9月のフランクフルトモーターショーで公開され、すでにWebサイトも設けられている。今回、正式な日本での発売となった。BMWのSUVモデル(BMWはオンロード走行性能を高めたSUVということで「SAV」(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼んでいる)である「X」シリーズは、すでに「X3」「X5」「X6」がラインナップしており、今回のX1で4モデル目となる。

X1は、高めの車高と力強い各部のボディデザインでひと目でXシリーズとわかるスタイルになっている。全長4,470mmというコンパクトなボディながら、ロングエンジンフード、ショートオーバーハング、ロングホイールベース(2,760mm)により、伸びのあるプロポーションとしている。また、開発段階から日本市場の特性を十分考慮し、一般的な機械式駐車場にも収まる全幅1,800mm、全高1,545mmのボディサイズを実現している。

インテリアでは、高めのシートポジションによる良好な視界、開放感のあるインテリアスペースなどが特徴。コックピットを取り囲むようなセンターコンソールやダッシュボードはドライバー志向のもの。全ての操作系がドライバーから容易に手の届く範囲に配置される。Xシリーズの特徴であるセミコマンドシートポジションは、視界の良さだけでなく、乗り降りが快適にでき、小柄なドライバーでも安心して運転できるとしている。

シートレイアウトはフレキブルなもの。快適さを重視するときは後席背もたれを最大31度まで傾けることができ、荷物スペースを優先したいときは垂直位置(カーゴポジション)に調節することで、荷室の容量を420L(リッター)から480Lに増やすことができる。後席背もたれは40:20:40の3分割可倒式で、中央部分のみ畳むこともできる。完全に折りたたむと荷室は1,350Lまで拡大する。荷室のフロア下には収納トレイも用意される。

ラインアップは、3.0Lの直列6気筒エンジン+四輪駆動の「xDrive 25i」(エックスドライブ・ニーゴー・アイ)と、2.0L直列4気筒エンジン+後輪駆動の「sDrive 18i」(エスドライブ・イチハチ・アイ)の2モデル。sDrive 18iは、Xシリーズ初の後輪駆動モデルであり、400万円を大幅に下回る価格を可能にした。

右フロントビュー

左リアビュー

左フロントビュー

フロントビュー

リアビュー

サイドビュー

インパネ

インテリア

ハンドル周り

センターコンソール

前席ドア

後席

荷室。背もたれを立てた状態

背もたれは中央のみ倒すことも可能

荷室をいっぱいに広げた状態