フジテレビ"ノイタミナ"ほかにて、4月15日より放送開始となるTVアニメ『さらい屋五葉』。今回は、その初回アフレコ時にメインキャスト陣が語ったメッセージと、TAFで公開されたPVからの場面カットを紹介しよう。

メインキャスト陣が語るTVアニメ『さらい屋五葉』

今回コメントを寄せてくれたのは、秋津政之助役の浪川大輔、弥一役の櫻井孝宏、おたけ役の大浦冬華、梅造役の高塚正也、松吉役の内田夕夜、八木平左衛門役の木下浩之、お絹役の高梁碧、ご隠居役の宝亀克寿といった8人。キャスト陣のメッセージから、放送を間近に控える本作への期待をさらに膨らませてみよう。


Q1 …… 『さらい屋五葉』という作品に対する感想や印象
Q2 …… 自身の演じるキャラクターについて
Q3 …… アフレコを終えての率直な感想
Q4 …… 放送を楽しみにしている視聴者へのメッセージ

●浪川大輔 (秋津政之助役)
A1「時代劇で拐かしを生業としている5人組ですが、残虐さや血生臭さはなく、どちらかというと人との触れ合い、心の動きに重さがあるシーンが多いなという印象です」
A2「とても長身で剣の腕も立つのですが、かなりのはずかしがり屋です。人とのコミュニケーションが得意ではなく、今でいうリストラの対象に……」
A3「作品全体の雰囲気をとても大切にし、さらには、声の出し方一つにもこだわりがあり、演じ方が非常に難しいです。一言で表すならば、超リアル主義とでもいいましょうか」
A4「原作の良さを引き継ぎ、さらい屋五葉の雰囲気を大切に演じています。是非、皆様もこの雰囲気を堪能して下さい」

●櫻井孝宏 (弥一役)
A1「絵に力がありますよね。色々な意味で豊かな作品だったと思います。余裕や余白が心地よいです」
A2「一筋縄ではいかない、腹の底が読めない、何かある……そんなキャラクターかと。ほんのりと怖さを感じさせる人です」
A3「静かな緊張感がたまらないです。こそっと地味にアフレコを楽しもうと思ってます」
A4「良い塩梅のアニメーション作品だと思います。ゆったり観て頂きたいですね。宜しくお願いします」

●大浦冬華 (おたけ役)
A1「オノ先生の描く世界やキャラクターが独特で、他にはない雰囲気の作品だなと思いました。何となく、色で例えるとグレーなイメージで作品全体が憂いを帯びているような……。五葉は皆、裏に何かを抱えていそうな、影のある漢字が魅力的ですねぇ」
A2「岡場所あがりのおたけは、きっと子供の頃から世間の色々な面を見てきて、酸いも甘いも知り尽くした肝の据わった女なんだろうな……と。だからいつも余裕があって、優雅な雰囲気。そこが男の人を惹きつけるのでしょうか」
A3「アフレコをしているというより、舞台で自分自身がおたけを演じている感覚に近いです。マイクに向かっているというより、相手役の役者さんと会話してる感じが、いつもより強い。だからすごく怖いけど、緊張感が逆に楽しいですねぇ」
A4「派手さはないかもしれませんが、キャラクターたちの心模様が楽しめる作品です。言葉以外の部分からも、心の動きを感じてもらえたら嬉しいです」

●高塚正也 (梅造役)
A1「原作を読み進めていくにつれ、キャラクター1人1人に感情移入してしまい、泣いたり笑ったり……すっかり読者の1人として楽しんでいます」
A2「色々な過去を背負って拐かしに手を染めていますが、ただちょっと不器用なだけなのだろうと思います。でも、お絹を立派に育てた良いお父さんです」
A3「楽しかったです。ただ、いつも以上にキャラクター達の距離感を考えながらの芝居に注意しました。監督が作ってくださった浅漬け、美味しかったです」
A4「五葉が織り成す『さらい屋』の世界をお楽しみ下さい」

●内田夕夜 (松吉役)
A1「大きな振り子の上に乗っているような印象」
A2「秘める想いの濃い男」
A3「本物の漬物を食べながら収録する現場は初めてでした」
A4「ごめんなさい。仕上がりの想像が全くつきません」

●木下浩之 (八木平左衛門役)
A1「アニメ版の『必殺仕置人』? ちょっと違うけど大人っぽい雰囲気で見応えがあります」
A2「旗本の三男坊、本家のすねかじり……。五葉のメンバーとは違った角度でやはり世間をはすに見ているところがある。社会の仕組みにうまく溶け込めない疎外感を持っている男だと思います」
A3「原作の空気感を損なわないよう、リアルな演技を心がけています」
A4「見事なストーリー展開、魅力的な登場人物、艶っぽい映像、これはアニメファンならずとも引き込まれますよ」

●高梁碧 (お絹役)
A1「全てがさらりと描かれているのにウエットな感じ。このままストーリーが進んでいくことにどこか怖さを感じて、でも読み進まずにはいられない不思議な魅力を感じました」
A2「お絹はそんなに純粋培養ではないんですが、本当に『いい子』! でもそんな中に、実はどんな時にも動じない豪胆な部分も持ち合わせているのかな~と思います」
A3「収録は、望月監督方式とでもいうような独特の進み方なので、すごく新鮮です。いかにリアルな時代劇になるのか考えるのは楽しい作業ですねー。甘いもの好きな方が多いので差し入れで盛り上がったり、楽しい現場です(笑)」
A4「オノ・ナツメ先生の独特な世界観を少しでもリアルに表現出来るよう、一生懸命やらせていただいてますので、ぜひ観てくださいね!」

●宝亀克寿 (ご隠居役)
A1「江戸の時代、庶民の生き様が生き生きと描かれていて興味深く、楽しめるドラマだなと思いました」
A2「一癖も、二癖もある、奥行きをのぞけないようなご隠居です」
A3「時代劇に溶け込む楽しさ大変さ。スタジオ内、いろいろと楽しくもあり、大変でもありました」
A4「いろいろな事件が起こり、その事件を中心に綾なす人間模様、人情の機微が透けて見えるところが泣かせます。乞うご期待です」

PVよりの先行カットを紹介

(C)2010 オノ・ナツメ/小学館・さらい屋五葉製作委員会