米NVIDIAは26日(米国時間)、新たなハイエンドGPUとして、「GeForce GTX 480」ならびに「GeForce GTX 470」を発表した。ともに昨年発表済みの「Fermi」アーキテクチャをベースとした「GF100」コアを採用しており、DirectX 11をサポートする。今週より出荷を開始し、搭載カードの米国市場向け参考価格はGTX 480が499ドル、GTX 470が349ドル。

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「NVIDIA GeForce GTX 480」のリファレンスカード

両製品が内蔵するGF100コアの製造プロセスは40nmで、前世代から内部アーキテクチャを一新。DirectX 11で採用されたテッセレーションに対応する強力なハードウェアテッセレータなどを搭載している。3Dグラフィックスパフォーマンスの強化以外にも、PureVideoビデオエンジンには、GeForce GT 240と同世代となる最新のVP4を搭載している。

両製品が搭載するGPUコア「GF100」のダイ写真(左)とブロックダイアグラム(右)

GTX 480の主な仕様は、SP数が480基、Texture Unit数が60基、ROP数が48基、コアクロックが700MHz、シェーダクロックが1401MHz、メモリタイプはGDDR5で動作クロックは924MHz(データレート3696MHz)、メモリ接続は384bitで容量は1536MBだ。搭載カードのサイズは10.5インチで、カード厚は2スロット分。カード単位の最大消費電力は250Wとされ、補助電源コネクタは6ピン+8ピンで、電源ユニットは容量600W以上の製品の利用が推奨されている。リファレンスカードで確認できる出力端子はDVI(Dual Link)×2、Mini HDMI×1。

「NVIDIA GeForce GTX 480」の主な仕様

GTX 470の主な仕様は、SP数が448基、Texture Unit数が56基、ROP数が40基、コアクロックが607MHz、シェーダクロックが1215MHz、メモリタイプはGDDR5で動作クロックは837MHz(データレート3348MHz)、メモリ接続は320bitで容量は1280MBだ。搭載カードのサイズは9.5インチで、カード厚は2スロット分。カード単位の最大消費電力は215Wとされ、補助電源コネクタは6ピン+6ピンで、電源ユニットは容量550W以上の製品の利用が推奨されている。リファレンスカードで確認できる出力端子はDVI(Dual Link)×2、Mini HDMI×1。

「NVIDIA GeForce GTX 470」の主な仕様

GPU GeForce GTX 480 GeForce GTX 470 GeForce GTX 285
製造プロセス 40nm 55nm
CUDA Core(SP) 480基 448基 240基
Texture Unit 60基 56基 80基
ROPS 48基 40基 32基
コアクロック 700MHz 607MHz 648MHz
シェーダクロック 1401MHz 1215MHz 1476MHz
メモリ GDDR5 1536MB 386bit接続 GDDR5 1280MB 320bit接続 GDDR3 1024MB 512bit接続
メモリクロック(データレート) 924MHz(3696MHz) 837MHz(3348MHz) 1242MHz(2484MHz)
最大消費電力 250W 215W 185W