SBIホールディングスは16日、モンゴル・チュロート鉱区におけるウラン採掘プロジェクトへの参画を目的として、モンゴル資源開発会社ライブ・エナジー・グループ(Live Energy Group LLC)への出資に関する覚書を締結したと発表した。

ライブ・エナジー・グループはモンゴルの鉱物資源開発企業で、ウランのほか、セメント、石炭、石灰岩、鉄などの鉱物・資源探査及び発掘ライセンスを取得している。また、完全子会社Mizu LLCを通じた、年間百万トンの生産量を誇るセメント工場の建設プロジェクトなど、さまざまな鉱物資源関連事業を進めている。

今回、SBIホールディングスによるライブ・エナジー・グループへの出資は、チュロート採掘プロジェクトを唯一の資金使途としている。将来、同プロジェクトの事業性が確認され両者間で諸条件の合意が整った場合、SBIホールディングスが取得予定のライブ・エナジー・グループ株式と1,000万米ドルの追加出資の合計を対価として、モンゴル・チュロート鉱区権益の20%を取得する権利を有する。

チュロート(CHULUUT)鉱区の位置(出典 : SBIホールディングスホームページ)

なお、ライブ・エナジー・グループによる現在までの調査によれば、同権益の対象鉱区には、3万2,000~5,000トンのウランが埋蔵されており、その総価値は約3.6億米ドルと推定されている。