総務省が26日発表した1月の全国消費者物価指数によると、変動の激しい生鮮食品を除く総合指数(2005年=100)は99.2となり、前年同月比で1.3%下落した。前年同月を下回るのは11カ月連続。前月比は0.6%下落。生鮮食品も含む総合指数は99.4で、前月比マイナス0.2%、前年同月比でマイナス1.3%だった。

10大品目では「交通・通信」(前年同月比プラス1.9%)と「教育」(同プラス0.8%)以外の8項目が前年同月を下回った。電気代がマイナス9.7%となるなど「光熱・水道」が前年同月比でマイナス5.8%となったほか、「食料」も前年比マイナス1.9%となっている。品目をみると、みかんがマイナス15.6%、外国パック旅行が16.2%、ルームエアコンがマイナス22.7%。一方でガソリンは19.1%、灯油は3.0%の上昇となっている。

前月比で下落幅が大きかったのは婦人スラックス(冬物)のマイナス19.4%、外国パック旅行のマイナス15.1%。逆に「生鮮食品」では、ねぎがプラス23.8%、ほうれんそうがプラス22.8%となるなどし、全体で6.4%の上昇となっている。

原油価格の変動の影響が大きいエネルギー関連と食料を除く指数は97.5。前年同月比で1.2%下落、前月比では0.8%下落した。同省統計局の担当者は「前月に比べ灯油やガソリンなどが上昇している一方で、電気代は下がっている。上昇している品目もあり、すべての物が下落しているわけではないが、全体として下落傾向にある」と話している。