2010年7月3日に全国公開を予定している『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! 』の製作報告会見が23日、東京・フジテレビにて行われた。会見には、織田裕二、柳葉敏郎、深津絵里、ユースケ・サンタマリアらをはじめ、主要キャスト16名が勢ぞろいした。

青島の係長昇進について、織田は「上からは無茶振りされるんですが、今までだったら上に向かって文句を言って事件だけ追っかけてりゃよかったんですが、そういうわけにも行かない。ハンコ押しだったり、色んな係長職が……」と、青島の心労を語った

2003年に、『踊る大捜査線 THE MOVIE2』でレインボーブリッジが封鎖されてから7年。強行犯係係長に昇進した青島(織田裕二)は、新湾岸署への引越しを一任され、部下の夏美(内田有紀)や和久(伊藤淳史)と共に張り切って引越し作業に取り組んでいた。その最中、8つの事件が次々と発生し、ついには湾岸署が占拠されてしまう事態に――。

この日は会見直前まで撮影が行われていたとのことで、キャスト陣は皆、劇中の衣装のままで登場。織田は7年ぶりの新作に嬉しさが隠しきれない様子で、「今までの青島とちょっと違う芝居ができるので、新しい設定の中ですごく楽しめそうだと、ワクワクドキドキしています」と、笑顔で喜びを語った。

また、本作と従来作との違いに話が及び、織田が「スーツは3着ダメになりました。そのくらい、思ってもいなかった激しいアクションが……」と言いかけ、「そこは……単純に破れただけです」と訂正する場面も。また、この日のキャストの中に危険な目にあうかどうかについて、織田は「僕の口からは言えませんが、とりあえず、現場に血は流れます」と述べるなど、本作では迫力のアクションが盛り込まれていることがうかがえる会見となった。

室井慎次は警察庁長官官房審議官警視監に昇進。「笑い、涙、ハラハラドキドキが詰まった映画ですが、室井の苛々も感じてください」と、柳葉は室井の幹部ゆえの気苦労を話した

深津は『踊る』シリーズの13年間を振り返り、「これほど長く演じたキャラクターはないですし、今後も出会えないと思います。本当に凄い出会いをしたな、と思います」としみじみ

ユースケは、「折角スピンオフで『交渉人 真下正義』をドカーンとやったのに、今回は"元"交渉人。なんでそうなったのかというのも是非楽しみにして欲しい」と、自身の役の注目点を話した

また、「『踊る大捜査線3』の噂はずっとあった」と言う深津とユースケ。ユースケは、「『やるんだってね』といわれて、デマで……そういうのが4~5回ありました。今回は、織田さんから聞いて初めて、本当にやるんだ、と思った」と話し、さらに、同シリーズの生みの親であるフジテレビの亀山千広映画事業局長について、「亀山さんから聞いたときはデマだと思いました。いつも亀山さんが『そろそろ……』とか噂を流すので」と延べ、亀山局長ホラ吹き疑惑を捏造。この日も次々と炸裂した"ユースケ節"に、会場には度々爆笑が巻き起こった。

この日使用した小道具のボールペンを見せる織田。ペンに書かれた文字を読み上げ、「"平成21年湾岸署総合大運動会"とかね。写るかどうか分らない部分にまでこだわっている」と感嘆

北村総一朗を筆頭とするスリーアミーゴズは相変わらず(?)のとぼけぶりで、笑いがこらえきれず爆笑するキャストが続出。劇中では笑わない室井も、この日は何度も破顔していた

後列左から伊藤淳史、小野武彦、北村総一朗、斉藤暁、佐戸井けん太、小林すすむ。前列左から、小泉孝太郎、ユースケ・サンタマリア、深津絵里、織田裕二、柳葉敏郎、内田有紀、小栗旬

『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! 』は現在鋭意製作が進められており、7月3日に全国東宝系にてロードショー。