1月9日公開の映画『彼岸島』で、ボーカルダンスユニット・Sweetsで活躍していたアイドルの瀧本美織が女優デビューを果たす。

瀧本美織

『彼岸島』は、漫画誌『週刊ヤングマガジン』に連載中の同名漫画の映画化作品。高校生の明(石黒英雄)が、行方不明となった兄・篤(渡辺大)を探すために、謎の女・冷(水川あさみ)とともに彼岸島と呼ばれる孤島へ上陸し、島に巣くう吸血鬼たちと戦いを繰り広げるバイオレンスアクションだ。瀧本は、明の幼なじみであるユキを演じる。

取材に応じた瀧本は、女優デビューが決まったことについて「まず、すごくびっくりしました。『まさか自分が選ばれるはずがない』とずっと思っていたので、ユキ役がいただけた時は本当にうれしかったです。涙が出るほどうれしかったです(笑)」と感激した様子だが、初めての映画撮影では慣れないことが多かったらしく「友ヶ島という和歌山県の島で撮影をしていたんですけど、そこは冷たい水しか出なかったりでお風呂が寒くて、色々と大変だったりしました。かつて日本軍の要塞があった場所で、本当にそこで日本軍が戦争していたところなので、ちょっと幽霊的なものが見えたりするスタッフさんがいたりしましたね」と苦労も語った。

「撮影現場では、ご飯を早く食べなくてはいけなくて、10分くらいでかきこんでいたので、結構食べるのが早くなったかもしれないです(笑)」と笑顔を見せる

今回演じるユキは、明とともに彼岸島へ行き、得意の弓道を生かして吸血鬼に挑むという役どころだ。「ユキは、劇中ではほとんど驚いているか、叫んでいるかでしたね(笑)。普段、自分も私生活で驚いていたりするので、ちょっと似ていると思います」と話すように、体当たりの演技を披露している。また、撮影ではワイヤーアクションにもチャレンジ。「ちょっと股が痛かったりしたんですけど(笑)、ワイヤーアクションをやるのが夢だったので、出来てうれしかったです。高い所も全然平気なので、結構楽しかったですね」と自信を見せた。

激しいアクションシーンのほか、明とケン(弓削智久)との三角関係にも注目

憧れは竹内結子さん

鳥取県出身の18歳。現在はソニー損害保険のCMキャラクターを務め、『彼岸島』のほか、映画『食堂かたつむり』(主演:柴咲コウ 2010年2月6日公開)への出演も決まっており、メディアへの登場も増え始めている。「将来は自分が投影されるんじゃなくて、役柄のイメージによって180度イメージがガラッと変わる女優さんになりたいです。竹内結子さんに憧れますね。幅広く役をこなされていて、すごく破天荒な役が出来たり、お綺麗なのにすごいなと思います。尊敬しています」と目を輝かせた。

映画『彼岸島』は、2010年1月9日に新宿バルト9ほかで全国ロードショー。