エフエックス・オンライン・ジャパンはこのほど、東京・ベルサール八重洲にて同社の差金決済取引(CFD)において提供される「バイナリーオプション」をテーマとしたセミナーを開催した。

ストラテジストの森宗一郎氏

エフエックス・オンライン・ジャパンでは今年より、CFDサービスを開始。総銘柄数は6,500以上で「取り扱い個別株式数は国内最多」(同社)。また、日本株式(約500銘柄)、株価指数(30銘柄)についても、国内最多の取り扱いを誇る。今後も取り扱い銘柄数を順次追加し、将来的には約9,000銘柄を提供する予定だ。

バイナリーオプションは同社が提供するCFDサービスのひとつで、ある水準より価格が上か下かを予想して取引をする。価格は0~100の間で変動し、予想通りであれば、価格と0か100かの清算値の差額分が損益になるという分かりやすい取引で、人気を集めている。

セミナーではまず始めに、ストラテジストの森宗一郎氏が、実際の取引画面などを用いて、バイナリーオプションの基礎から説明した。たとえば、「今日の日経225株価の終値が1万円を超えるかどうか?」という条件のバイナリーオプションがあった場合、1万円を超えると予想して、オプションを60で買ったとする。予想通り、その日の終値が1万円以上であれば、オプション価格が100になり、100と60の差である40が収益 になる。終値が1万円以下なら、オプション価格が0になるので、買値の60が損失となる。

森氏は「バイナリーオプションは、予めリスクとリターンが分かっていることがメリット。また、1日で取引が完結するので、たとえば午後8時が決算の時間だとすれば、午後8時までのストラテジーだけを考えればいい」と説明した。

同社経営戦略部長の水野浩一郎氏

続いて、森氏と経営戦略部長である水野浩一郎氏がバイナリーオプションの基礎戦略について紹介した。水野氏はバイナリーオプションの戦略のひとつとして、取引終了時間に着目。相場が大きく動く可能性の高い、取引終了時間前を狙うこともバイナリーオプションの面白い点と紹介した。その他、(1)バイナリーオプションは短期的な相場の変動を予想することから、長期投資中の相場の揺れをヘッジするなどの「ヘッジ取引」、(2)たとえばバイナリーオプションが「88円10銭~89円10銭」の間に収まると予定して、「89円10銭以上を売り・88円10銭以上を買い」という違う価格のバイナリーオプションの組み合わせ売買を行う「レンジ取引」など、様々な戦略があることを指摘した。

セミナーには60人余りの参加者が集い、バイナリーオプションの戦略について、オプション取引に関するものなど、様々な質問が飛び交った。「時間によって戦略を変えるならどのようにしたらよいか」との質問に対して、水野氏は「取引終了前なら、相場が動く取引終了前を狙うのがよい。取引開始後は取引できるバイナリーオプションが多いので、レンジ取引やヘッジ取引などが考えられる」と話した。