キマグレン

コカ・コーラでは、音楽をテーマに展開中のキャンペーン「コカ・コーラ ハッピーミュージック」の一貫として、コカ・コーラを飲んだ応募者から抽選で9,000組18,000名を招待し、全国9都市で地元出身のメジャーアーティストとのコラボレーションにより"全国地元ライブ"を開催した。ライブは、HOME MADE家族らが出演し、9月に行われた名古屋会場を皮切りに、札幌会場の福原美穂、大阪会場のGIRL NEXT DOOR・谷村奈南、高松会場のチャットモンチーら旬のアーティスト総勢10組が地元を盛り上げ、11月6日、福岡会場のAIがラストステージを飾った。本誌では10月31日、神奈川県出身のキマグレンが、曲目構成やステージ演出など、これまでのライブツアーや音楽フェスで披露してきたパフォーマンスとは異なる、本キャンペーンのためだけにオリジナルで組まれた地元・横浜ライブに密着した。

今年、開港150周年を迎える横浜の洗練された落ち着いた空気感とは反対に、会場の横浜BLITZに一歩入ると、コカ・コーラの"赤"のTシャツやタオルを身につけた10~20代の若いエネルギーに満たされていた。波の音が響く会場に裸足で姿を現したキマグレンのISEKI(Vo&Gt)とKUREI(Vo)。点滅するライトに合わせて手拍子が大きくリズムを作り、「HELLO」で幕が上がる。一曲目から会場は熱を上げていくが、KUREIは「まだまだ!」とさらに煽り、観客はジャンプと手拍子で応える。続く「海岸中央通り」では、手でウェーブを作った会場が、早くも一体感で包まれる。KUREIは「ちょうど今、全国ツアーの最中なので横浜に帰って来れて嬉しい。僕らの音楽のテーマは『夏』だから、コカ・コーラのようにスカッと盛り上がっていきたい!」と、弾けたリズム「恋熱」「ハナレテワカルコト」を熱唱した。その後、アップテンポから一変し、スポットライトを浴びたISEKIがピアノのメロディーと共に「トコシエ」を力強く歌い始め、「約束の丘」ではスローなナンバーをしっとりと聴かせた。

もっと夏の方に歩み寄ってくれませんか?

その流れを再び夏のリズムに戻そうと、季節はずれのタンクトップ姿のKUREIは、「外は寒くなってきたけど、この(会場の)中では違和感があるのは僕じゃなくて皆さん。もっと夏の方に歩み寄ってくれませんか?」と会場を促し、「恋がよんでる」、「愛NEED」、「君のいない世界」を畳み掛けるように演奏。KUREIは「ついてこいよ!」とモニターに乗って歌い、会場は歓声やひときわ大きな手拍手で最高潮の盛り上がりを見せた。ラストナンバー「LIFE」では、会場全員で歌い、歓声や手拍子が耳を突くほど大きく鳴り響く。曲が終わっても興奮の冷めない観客からは、音の波に「すごい…」と感嘆が漏れていた。

キマグレンの楽曲やパフォーマンスを支えるのは、ISEKIとKUREIの歌唱力や魅力は言うまでもなく、バンドの打楽器の数と圧倒的なグルーブ感である。ISEKIとKUREIのほかのバンドメンバーは7名。そのうち、パーカッション2名、キーボード、DJの4名が打楽器隊としてリズムを叩く。パーカッション・西岡ヒデローの音を軸に、BICがさまざまな打楽器で魅せる。息を合わせるように、二人のリズムに全く狂いがない。そのリズムの音をDJ MASAAKIがさらに強調し、キーボードの大坂孝之介が味付けし広げていく。キマグレンの持つリズムのパワーや躍動感は、ほかのアーティストやバンドと一線を画す魅力だろう。

実は、キマグレンの登場前、神奈川県出身の3組のアーティストがオープニングアクトを務めていた。坂詰美紗子、Kayo、辻詩音だ。ライブのトップを切った坂詰は、2005年のCrystal Kayの大ヒット曲「恋におちたら」を提供し、昨年メジャーデビューしたシンガーソングライターだ。あまり見慣れない坂詰の顔に、演奏前は少し戸惑いながら拍手を送っていた観客だったが、現在放送中のドラマ『リアル・クローズ』(フジテレビ系)の「きっと大丈夫」、日本工学院のCMでお馴染みの「恋の誕生日」を歌い終えると盛大な拍手が響いた。明るく弾けた絶妙なMCで会場を盛り上げた坂詰は、オープニングの華を飾った。続いて、登場前から拍手が沸き起こったKayoは、地元ライブハウスなどでコアなファンを獲得している実力派シンガーソングライター。アコースティックギターを片手に会場から飛び出すほどの太く力強い歌声で、ブルースのようなメロディーを熱唱。横浜港の大桟橋をテーマにした楽曲など地元を歌い上げ、曲の合間の大きな掛け声や妖艶で底抜けに明るい独特のキャラクターで観客を圧倒していた。そして、オープニングアクトの3組目は、昨年デビューしたシンガーソングライターの辻詩音。モデルのように可愛いルックスで、会場からは手拍子が起こり、新曲「ほしいもの」とデビュー曲「Candy kicks」を披露。見た目とは裏腹に、ウィスパーボイスと強く真っ直ぐな声を使い分ける技術力で観客を魅了し、高校時代から念願だった横浜BLITZに出演できた喜びを明かした。これがオープニングアクトなのかと疑うほど実力派の元気な3人娘が、キマグレンを待つ会場をさらに盛り上げていた。

「コカ・コーラ ハッピーミュージック」キャンペーンは、コカ・コーラならではの音楽の楽しみ方を提供しようと、携帯を使用したプロモーションを軸に"友達とのつながり"や"地元への愛着"を喚起しようというもの。12月31日まで、毎日2,000曲の「着うたフルR」が当たる秋のプロモーションを、現在も実施中。詳しくは公式サイトにアクセスしてチェック!

※「着うたフルR」の「R」は○囲み。