彼の書く舞台のチケットが取れずに、悔しい思いをした人も多いのではないだろうか。上演される芝居はすべてチケット入手困難! 映画、テレビドラマでもおなじみの日本を代表するコメディ作家、三谷幸喜の新作ミュージカル『TALK LIKE SINGING(トーク・ライク・シンギング)』が、ニューヨークのオフ・ブロードウェイで、12日(NY時間)に幕を開ける。主演は香取慎吾、作曲と音楽監督は、100万枚を超える大ヒットを記録した慎吾ママの『慎吾ママのおはロック』の作詞、作曲も手がけた元ピチカート・ファイヴの小西康陽が務める。

映画『THE 有頂天ホテル』やドラマ『新選組!』などでタッグを組んだ香取に絶対の信頼をおく三谷

日本のオリジナルミュージカルが、ニューヨークのオフ・ブロードウェイで世界初演されるのは史上初。日本語と英語がほぼ半分ずつで構成され、「言葉を超越したエンターテイメント」として、日本語ネイティブにも、英語ネイティブにも、笑って、泣ける作品になっているという。

話題の尽きない同作だが、その製作発表が10日夕刻(同)、ブロードウェイの象徴ともいえるタイムズスクエアが臨めるホテル内のレストランにて行われた。絵に描いたような景観に、「すごい眺めですね」と三谷も少し興奮気味。「今までたくさんのコメディ作品を書いて、日本人の人々を笑わせてきて、今度は世界の人を笑わせたいと思ったんです。まずは、ニューヨークの人々を笑わせ、そして、泣かせたい! そのためには主役は香取慎吾しかいないと考えました」。記者からアメリカと日本の笑いの差についての質問が出たが、「本当におもしろくて、俳優が上手なら、アメリカ人も日本人も同じところで笑う。不安はひとつもありません」と自信をのぞかせる。すると、ここ二ヶ月、英語の特訓で苦労したという香取から「それなら全部、日本語でいいのでは(笑)?」と突っ込みが入った。

国内外問わず、本作が初のミュージカルへの挑戦となる小西は、ニューヨークを意識して楽曲を作ったという。「どこがニューヨークなのか、実際に(楽曲を)聞いてお確かめください」。本作で、普通に話すことができず、歌い、踊ることでしか気持ちを表現できないという難しい役柄に挑む香取も意気込み十分。「大好きなニューヨークでやれるということが未だに信じられません。この上ない幸せです。気合いが入りすぎて、歯が痛くなってしまい、今日の朝、歯医者に行って歯を抜いてきました。たくさんの人が見に来てくれ、この作品が成功するなら、歯の1本、2本、なんてことはありません!」と笑いを誘った。

同作は、ニューヨークで初演された後、2010年1月23日から赤坂ACTシアターで東京公演が行われる予定

『TALK LIKE SINGING』は、NYU Skirball Center(スカーボール・センター)にて、2009年11月12日から11月22日までの期間で上演される(12日はプレビュー公演)。