NHKは18日、2010年3月放送スタートの連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の水木しげる役に俳優の向井理を起用すると発表し、東京・渋谷の同局で発表会見を行った。

連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の水木しげる役に決まった向井理(左)とヒロインで布枝さん役の松下奈緒

『ゲゲゲの女房』は、『ゲゲゲの鬼太郎』の作者・水木しげるの妻・武良布枝さんの自伝を原案にドラマ化した作品。水木しげると結婚した昭和36年、原稿が売れない極貧生活の中、夫を支えおおらかに生きていく姿を描く。すでに布枝さん役には松下奈緒が決まっていた。

会見で向井は「今までにない緊張感を覚えています。水木さんは今もご健在ですし、ご本人もみられると思うので、プレッシャーがありますね。実在の人物とまったく同じようにはできませんが、考えすぎずに芝居をして、柔らかい雰囲気を出していければ」と意気込みを語った。松下も「向井さんとお話して考えながら演じていきたいです。早くご一緒したいですね」と共演を待ちきれない様子だった。同ドラマの谷口卓敬チーフプロデューサーは「のびやかさや優しさがあり、どこか古風なところもある。これは水木さんの実像と重なると思います」と向井の起用理由を語った。

この日が初対面という2人。お互いの印象を「昭和っぽい古風な印象がありましたが、いい声をしている方だなと」(向井)、「すらっとされていて、すでに『あ、お父ちゃんだ!』と思いました(笑)」(松下)と話した

また、松下は、ヒロイン発表会見時に水木作品の妖怪の中では「一旦木綿が好き」と話していたが、向井は「猫娘が好きです。幼稚園の時に好きだった初恋の人に似ているので(笑)」と話していた。

『ゲゲゲの女房』(NHK総合ほか 毎週月曜~土曜 8:15~8:30)は、2010年3月29日放送スタート