デジオンは15日、DTCP-IPに対応したネットワークメディアプレーヤーソフト「DiXiM Digital TV」を発表した。15日より、日本インテリジェンスアイ・オー・データ機器でダウンロード販売がスタートしている。価格はオープンで、両サイトでの販売価格は4,980円。なお、現時点では、パッケージ板の販売は予定されていない。

録画したデジタル放送の番組をネットワーク経由で再生可能な「DiXiM Digital TV」

同ソフトは、レコーダーやテレビ、PCなどで録画されたデジタル放送の番組をネットワーク経由でストリーム再生するためのDLNAプレーヤーソフト。MPEG-2 TSで録画された番組だけでなく、長時間モードで録画された番組(H.264/AVC形式)の再生にも対応する。録画した番組を選択するためのインタフェースも、録画した順に表示する「リスト表示」、録画した日から番組を選択する「カレンダー表示」、ジャンルから番組を絞り込んでいく「ジャンル表示」の3種類が用意されており、一般的なレコーダーに近い感覚での再生が可能だ。

もちろん、すべての機器で利用できるというわけではなく、レコーダー側にはDTCP-IPに対応したDLNAサーバー機能を搭載している必要があり、クライアントとなるPC側では、HDCPに対応したビデオカードとディスプレイが必要で、さらにビデオカードとディスプレイとはHDMIかDVI-Iでデジタル接続されている必要がある。ただし、PC側の環境に関しては、最近のビデオカードの多くはHDCPに対応しており、また、ディスプレイもデジタル接続のものならば、たいていHDCPに対応しているため、ユーザーがとくに意識せずとも、これらの環境が調っているというケースは多いだろう。レコーダー側は、パナソニック、東芝、ソニー、日立製作所(録画機能を装備したテレビWoooシリーズ)のDLNAサーバー機能搭載モデルに対応する。対応製品の詳細は、販売会社である日本インテリジェンスアイ・オー・データ機器のwebサイトに掲載されている。

また、同ソフトを複数ライセンス購入した場合、複数の機器からレコーダーにリクエストを送ることが可能だ。つまり、複数の機器から、録画されている番組を同時に再生することも可能ということになる。ただし、現状では、ストリームを1本しか配信できないレコーダーが多いため、これを行うためには、同社の「DiXiM Media Server 3」など、一部のサーバーソフトが導入されているPCで、デジタル放送の録画を行う必要がある。

録画した番組が増えても探しやすいように、一覧の「リスト表示」だけでなく、日付ごとに番組を表示する「カレンダー表示」、また、ジャンルを絞り込んでの選択も可能となっている

アイ・オー・データ機器では、同社のハイビジョンレコーディングハードディスク「LAN DISK AVシリーズ」のユーザーに向けて、DiXiM Digital TVのカスタムバージョン、「DiXiM Digital TV for I-O DATA」の無償ダウンロードサービスを開始している。製品板の違いは、対応するOS。製品板では、Windows Vista 日本語 SP2以降(32bit版、64bit版)Home Premium以上(Windows Aeroオンが必須)/Windows XP 日本語 SP2以降(32bit版のみ)となっているが、アイ・オー・データ機器版では、Windows Vista SP2(32ビット版・64ビット版、Home Premium/Ultimateのみ)となる。