いすみ鉄道(千葉・夷隅)はこのほど、常勤の代表取締役社長を公募すると発表した。募集期間は21日~5月11日。就任は6月下旬を予定し、任期は2年間。勤務地はいすみ鉄道株式会社本社で、所在地は千葉県夷隅郡大多喜町大多喜。報酬は年間700万円程度とのこと。

いすみ鉄道は旧国鉄木原線を継承する第三セクターで、千葉県と沿線自治体などが出資している

第三セクターの鉄道会社は最大出資者の自治体の長が兼任する例が多いという。しかし同社は、民間出身の社長のリーダーシップのもと、民間的経営感覚を取り入れた経営改革を図り、いすみ鉄道の再生に取り組んでいく方針とのこと。求める人材像は「民間企業等で培ったマネジメント能力、経営感覚、コスト意識、お客様志向や、柔軟な発想力・企画力等により、組織運営に優れたリーダーシップを発揮できる人材」(同社)。本職の希望者は郵送または同社サイトより応募書類等を入手し、記入した公募申込書と返信用封を同社に持参するか郵送で申し込む。応募資格、応募方法詳細や選考方法など詳しくはこちら

いすみ鉄道は千葉県や沿線自治体が出資する第三セクターの鉄道会社。国鉄時代に赤字のため廃止が決まった木原線を継承するために1987年に設立され、その翌年から営業を開始したという。運行する路線はJR外房線の大原駅から房総半島中央部の上総中野駅を結ぶ26.8km。14駅を管轄し、上総中野駅で小湊鉄道と連絡する。車両は「いすみ200型」気動車を7台保有している。列車の運行本数は上下合わせて35本(区間運行含む)。