西日本旅客鉄道(JR西日本)は26日、特急「はまかぜ」用の新型気動車の概要を発表した。3両編成7本の21両が製造され、2011年春から営業運転を開始する予定。「外観デザインは、沿線の緑豊かな自然を背景に映え、温かみのある茜色とした」(同社)。車体の強度を高め、排気ガス中の窒素酸化物やばい煙などを大幅に低減する環境対応エンジンを採用するという。最高運転速度は130km/h。

特急「はまかぜ」用新型気動車

客室設備は大幅に向上する

客室設備には「急病のお客様や、授乳など幅広く利用できる多目的室」「車イス対応トイレ」「LED式の車内表示器」を設置するなど、バリアフリーに対応するという。また、座席については全席禁煙とし、座席間隔を広げて足元の空間を広げるとのこと。「各車両の最前部・最後部席にはモバイル用コンセントを設けます」(同社)。

「はまかぜ」は大阪 - 鳥取間を山陽本線・播但線・山陰本線経由で結ぶ特急列車で、途中の主な停車駅は姫路・和田山・城崎温泉・香住・浜坂など。景勝地として知られる「余部鉄橋」を通過する唯一の特急列車という。同鉄橋は2010年度までに架け替え工事が完了する予定で、同車両は新しい余部鉄橋を走るとのこと。