セイコーエプソンは26日、160度の高視野角ディスプレイ搭載したフォトビューワ「P-6000/7000」を発表した。発売は9月4日で、価格はオープン。推定市場価格はP-6000が6万円台半ば、P-7000が8万円前後。

P-6000

P-7000

フォトビューワとは、デジタルカメラのメモリのデータを取り込んで大容量の記録媒体(HDDやメモリなど)に記録し、液晶ディスプレイに表示するもの。P-6000(80GB)とP-7000(160GB)は最上位モデルであるP-5000の後継モデル。今回、新たに160度の高視野角を持つディスプレイを採用。P-5000で搭載したEpson Photo Fine Ultraは、従来の赤・緑・青の3色フィルタにエメラルドグリーンを加えた4色による約2倍の高色域化によってAdobe RGBの88%カバーに成功したが、P-6000/7000はEpson Photo Fine Premiaは、それを上回る94%を実現。さらに視野角が160度にアップした。P-5000の液晶ディスプレイは、Adobe RGBの88%をカバーしていたが、明るさのみが変更可能であったため、色の確認は限定された環境のみとなっていた。しかし、P-6000/7000は色温度が5000K~6500Kの範囲で4段階に変更できるようになり、パソコンのモニタの代わりとして外出先で使用することが可能になったという。さらに、USB経由でパソコンのデータを表示するUSBディスプレイ機能を追加。これは、P-6000/7000の内蔵ハードディスクにインストールされているプラグインモジュールをパソコン側のAdobe Photoshopなどにインストールすることにより、ファイル単位でP-6000/7000に画像を表示できるというもの。

 そのほかの新機能としてホイールキーが搭載された。十字キー押すよりも、軽快に画像を切り替えることができる。また、自動現像とマニュアル現像が選択できるRAW現像機能画が追加。印刷ナビゲーションでは、色の補正やトリミング、印刷レイアウトの設定などが可能となった。P-6000/7000はP-5000と同様に、外部のデバイスに対して保存が可能なため、パソコンを介さずに作業ができるという。