スズキは、SUV車「エスクード」に新開発の3.2L(リッター)と2.4Lエンジンを搭載するなど、走行性能と快適性を向上させ、6月26日より発売する。発売されるのは「2.4XE」「2.4XG」「3.2XS」の3機種で価格は194万2,500円から262万5,000円。

エクスード 3.2XS

スズキの「エスクード」は、1988年に発売された四輪駆動のSUV車。今回、3.2Lと2.4Lの2種類の新エンジンが搭載される。「3.2XS」に搭載されるV型6気筒3.2Lエンジンは、最高出力165kW(224ps)/6,200rpm、最大トルク284Nm(29.0kgm)/3,500rpmで、高出力と低燃費を両立する吸排気VVT(可変バルブタイミング)システムを採用している。

「2.4XG」「2.4XE」に搭載される直列4気筒2.4Lエンジンは、最高出力122kW(166ps)/6,000rpm、最大トルク225Nm(22.9kgm)/4,000rpmで、エンジンの回転数に合わせて吸気効率の最適化を図るスズキ初のロータリーバルブ式可変吸気システムを採用し、パワーとトルクを向上させた。エンジンの静粛性を高めるバランサーシャフトも搭載している。

静粛性については、前後プロペラシャフトのジョイントに、振動伝達の少ない「スライド可能式等速ジョイント」を採用。フロントおよびリヤドアトリム下部に、車外からの騒音の侵入を抑えるシールゴムを追加した。

エクステリアは、従来モデルのスポーティなイメージを踏襲し、新デザインのフロントバンパー及びフロントグリルを採用している。さらにリヤブレーキにベンチレーテッドディスクブレーキを備える。また、「3.2XS」には新開発の大径18インチタイヤと18インチアルミホイール、「2.4XG」には17インチアルミホイールを装着した。

インテリアは、燃費計や航続可能距離などを表示するマルチインフォメーションディスプレイや、センタースピーカーを搭載した。また、「3.2XS」と「2.4XG」には、照明付ステアリングスイッチとオートライトシステムを採用している。

車両走行安定補助システム「ESP」には新機能が追加された(AT車)。LOCKモード時にスイッチを入れると、エンジンブレーキだけでは減速しないような下り坂を、ドライバーのブレーキ操作なしに一定速度で降坂することができるようになった。また、上り坂の発進時では、ドライバーがブレーキペダルからアクセルペダルに足を踏みかえる一定時間(最大2秒)に、ブレーキをかけ続けて車両の後退を防止する。

「3.2XS」と「2.4XG」は、約45~100km/hで定速走行が設定できるクルーズコントロールシステムを採用した。また「3.2XS」には、先行車との距離をミリ波レーダーで測定し、設定した距離を維持するように自動的に加速・減速する車間距離維持システムをメーカーオプション設定。衝突が避けられないとコンピュータが判断した場合は、自動でブレーキをかけて衝突時の被害を軽減する「衝突軽減ブレーキシステム」も用意される。さらに「3.2XS」と「2.4XG」のHDDナビゲーションシステム装着車に、携帯電話をつないで要望を伝えることでオペレータが設定を行なうサービスや、最速ルートの探索機能が利用できる会員制の有料情報サービス「カーウイングス」を3年無料で設定している。

リアビュー ※2.4XE

新開発 V型6気筒3.2Lエンジン ※3.2XS

インパネ ※3.2XS

インテリア ※3.2XS