JTBは、JTB旅のアンケート「たびQ」にて、「日本の世界遺産観光を目的に旅行したことはありますか?」をテーマに、アンケート調査を実施した。調査期間は6月1日~6月8日まで、調査はウェブサイトで行われた。有効回答数は2,538件。

調査結果によると、日本の世界遺産観光を目的に旅行したことがある人は、約6割にものぼることがわかった。行き先は、「日光の社寺」が最も多く19%、続いて「古都京都の文化財」が15%、「厳島神社」が12%となっている。日光や京都は修学旅行の地としても人気が高いためか、訪れたことがある人が多いようだ。2005年に世界遺産に登録された知床は、9%と上位にランクインしており注目度の高さがうかがえる。

「日本の世界遺産観光を目的に旅行したことはありますか」の質問に関する答え 

「どの世界遺産を見にいきましたか」の質問に関する答え

世界遺産を実際に観光した感想としては、「想像以上の感動でした」「すごく心が豊かになりました」「大切な財産として保存され続けていくことを望みます」などのコメントが寄せられた。興味深いものとして「大人になって違った目で見ることができた」などの意見が多く挙げられており、大人になってから改めて訪れる世界遺産は、子ども時代に見たものとは別の視点で魅力を再発見できるようだ。

行ってみたい日本の世界遺産としては、「屋久島」がトップで32%、次点は「白神山地」で10%と続く。屋久島に関しては、「一生に一度はあの迫力ある自然に触れてみたい」「杉の老木を直に見てみたい」など、大自然を間近で感じてみたいという意見が多く聞かれた。すでに行ったことがある世界遺産として名前が挙げられた日光、京都と比べると、神聖さや大自然のダイナミックさを感じることができる世界遺産に人気が集まっているようだ。

「行ってみたい世界遺産はどこですか」の質問に関する答え

新たに日本の世界遺産として推奨したい場所としては、1位が「富士山」で57%、2位が「平泉」で11%と、圧倒的に富士山を押す声が多い。富士山に関する意見としては、「推奨というより、富士山が登録できるぐらいにきれいになって欲しい」「ゴミ問題を改善し、早くきれいにして登録されてほしい」というように、環境問題の改善を望む声が多かった。

「あなたが新たに日本の世界遺産登録として推奨したい場所はありますか」の質問に関する答え

また、今後日本の世界遺産を目的として旅行する予定があると答えた人は4割以上。なかには、今夏の予定として取り入れている人も多く、世界遺産への関心の高さが表れているといえる。

「今後、世界遺産観光を目的に旅行する予定はありますか」の質問に関する答え